芸術家たちの「現場」をとらえた映画と写真
創造の現場
―映画と写真による芸術家の記録
アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館は、開館翌年の1953年に映画委員会を発足。梅原龍三郎や高村光太郎、前田青邨ら61人の芸術家を取材し、アトリエでの制作風景や日常の様子などを収めた17本の映画を製作した。
プロジェクト発案者は、アーティゾン美術館を創設した石橋正二郎の長男、石橋幹一郎。製作には、日本映画近代化の立役者であるヘンリー小谷の甥で記録映画プロデューサーの高場隆史や抽象画家の小谷博貞、尺八奏者の福田蘭童らが携わり、イタリアの国際映画祭で受賞するなど国内外で高い評価を得ている。
本展では「美術映画シリーズ」の全貌を紹介するとともに、取材対象となった芸術家たちによる作品、そして現代美術の現場を記録し続けた写真家の安齊重男による写真作品など約80点を展観。「美術映画シリーズ」と安齊作品の並列は、日本の近現代美術の制作現場を概観する機会となる。
創造の現場―映画と写真による芸術家の記録 | |
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9月9日~ 11月19日 アーティゾン美術館[東京・中央区] あと61%
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