いまデザインにポスターに何ができるのか
「7年目の青葉益輝」展
没後7年目を迎えたグラフィックデザイナー青葉益輝の展覧会が7月7日から、光村グラフィック・ギャラリー(MGG)にて開催される。
1939年生まれの青葉益輝は70年代から活躍し、バブルの最盛期にも踊らされることなく、デザインと社会とのつながりを真摯に追求し続けた。そのシンプルで明快な表現の試みは、世界各国で高く評価されており、この混迷する現代において言葉や国境を越えて、多くの人たちの心をとらえ直している。
本展では「伝えたい、熱い意志から生まれた」青葉の平和と環境のポスター約80点と青葉と同世代のデザイナーからのメッセージを展示。「いま、デザインに、ポスターに、何ができるのか」を改めて問いかける。
「7年目の青葉益輝」展 | |
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7月7日~9月9日 |
新たな紙の魅力を表現する
関本明子展 PAPER POCKET
ドラフト アートディレクター・グラフィックデザイナーの関本明子の初となる個展「PAPER POCKET」が7月21日まで、竹尾青山見本帖で開催中だ。
関本は近年、カンロ「ヒトツブカンロ」、京都の染め物ブランド「印染杉下」など、グラフィックデザインを生かしたブランディングを数多く手がけている。デザインの仕事をする中で、素材としての紙がさまざまな方法で物になっていく過程を目にし、そこに多くの可能性を秘めた「紙」の魅力的な姿を感じた関本は、その過程を残したいと考え、本展を企画。「PAPER POCKET」をテーマとし、大きな紙の一部が箱になる商品を提案している。その他「ヒトツブカンロ」やD-BROSの新作も展示される。
関本明子展 PAPER POCKET | |
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開催中、7月21日まで |
雑貨からWebまで300点を展示
日本のグラフィックデザイン2017
日本グラフィックデザイナー協会による年鑑「Graphic Design in Japan」2017年版の発行を記念して、「日本のグラフィックデザイン2017」が開催中だ。
本展では、2017年版の年鑑掲載作品の中から約300点を実物と映像で展示。身近な雑貨から、書籍、商品パッケージ、シンボル・ロゴ、ポスター、Webサイト、映像、展覧会やショップの空間デザインに至るまで、日本のグラフィックデザインの現在を見ることができる。
7月26日には歌人の穂村弘さん、仲條正義さん、8月3日には北川一成さん、鈴木哲生さん、萩原俊矢さんを迎えて ...