D＆AD、日本は全部で29本のペンシルを獲得
D＆AD2017
2017年度のD＆AD賞入賞作品が発表となった。本年度の総エントリー数は2万6000点（日本からのエントリー数は664点）。その中から最高賞であるBlack Pencilに選ばれたのは、下記の5作品である。そのほか、Yellow Pencilが62点（日本2点）、Graphite Pencilが180点（日本5点）、Wood Pencilが485点（日本22点）という入賞結果となった。
Black Pencilを受賞した「We're the Superhumans」はどちらも2016年のパラリンピックの報道のためのプロモーションとして制作されたもの。「Meet Graham」は、オーストラリア・ヴィクトリア州の交通安全キャンペーン。交通事故にあっても耐えられる身体を備えた人体をつくり出すことで、事故に対する警鐘を鳴らしている。
「The Swedish Number」は、この番号に電話をすると、Swedish Tourist Associationに登録しているボランティアスタッフがスウェーデンのさまざまな話をしてくれるサービス。そして、「DOT. The first Braille Smartwatch」は、世界発の点字によるスマートウォッチを実現した。
なお、本年度の最多受賞ランキングは、アメリカ。そして、広告代理店の最多受賞ランキングは、1位がClemenger BBDO Melbourne、2位 adam＆eve DDB London、3位が電通となっている。
BLACK PENCIL受賞作品
Film Advertising Crafts部門
Channel4「We're the Superhumans」（Blink）英国
Film Advertising部門
Channel 4「Paralympics'We're The Superhumans'」（4creative）英国
PR部門
Transport Accident Commission（Victoria）「Meet Graham」（Clemenger BBDO Melbourne）オーストラリア
Direct部門
The Swedish Tourist Association（Direct）「The Swedish Number」（INGO Stockholm）スウェーデン
Digital Design部門
Dot Incorporation「DOT. The first Braille Smartwatch」（Serviceplan/Serviceplan Korea）
日本の受賞作品
YELLOW PENCIL
Book Design部門
本田技研工業「Honda. Great Journey.」
Travel sticker scrapbook（電通）
Graphic Design部門
パナソニック「Life is electric」（電通）
※Crafts for Design部門でGraphite Pencilも受賞。
Graphite Pencil
Graphic Design部門
日経新聞 星新一賞
「An Experiment of the Imagination」（電通）
Branded Content & Entertainment部門
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
「Gravity Cat」（東北新社）
Branding部門
かっぱクリエイト「かっぱ寿司 リブランディング」（博報堂）
Graphic Design部門
電通広告賞展「The Study of Human Being」（電通）
本年度の日本からの審査員のみなさん。
審査会場の様子。
平成という時代に問われる「いま、ここにいる」ことの意味
「いま、ここにいる 平成をスクロールする春期」
東京都写真美術館のコレクションを紹介する展覧会シリーズ「TOPコレクション」。リニューアルオープン後、最初となるシリーズのテーマは「平成」。そのテーマのもと、写真・映像作品を見ていく「いま、ここにいる 平成をスクロールする 春期」が、7月9日まで開催されている。
本展では、今日の社会や文化をめぐる状況を踏まえて、出品作品をひも解き、平成という時代を振り返る。この「平成」という時代に、日常と非日常、またはその狭間で、作家はどのように世界と向き合い、「いま、ここにいる」ことの意味を考えてきたのだろうか。そこから見えてくる「平成らしさ」とはどのようなものなのだろうか ...
