あのクリエイターたちが美術館で大規模な展覧会を開催
森本千絵×中島信也〈森の中〉展/KIGI WORK & FREE
今年の夏、鹿児島と栃木の美術館でデザインや広告に関する展覧会が開催される。
一つは鹿児島県霧島アートの森で開催される、CMディレクター 中島信也、アートディレクター 森本千絵による「森の中」展。サブタイトルに「広告づくりの頭の中はアートの森」とあるように、CDジャケットやプロモーションビデオのアートワーク、美術セットや映像の絵コンテなど、二人の頭の中を美術館館内に再現する。「広告づくりの現場」から広く社会に伝わるまでの制作のプロセスを展観することができる。また本展では、中島による新作彫刻も発表される。
森本千絵×中島信也〈森の中〉展/広告づくりの頭の中はアートの森 | |
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7月13日~9月18日 |
宇都宮美術館では、植原亮輔と渡邉良重による「KIGI」の大規模な個展「KIGIWORK & FREE」が開催される。「D-BROS」や2014年に滋賀県・琵琶湖の職人たちと共同で立ち上げた「KIKOF」などのプロダクトデザインを手がける一方、2人はデザインの仕事とパラレルに存在するプライベートワークにも注力している。本展では、それらを仕事(WORK)と作品(FREE)という二つの方向から紹介しており、KIGIの世界を展望できる。
KIGI WORK & FREE | |
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7月16日~9月24日 |
77歳を迎えた荒木経惟の「現在」
荒木経惟 写狂老人A
1960年代から今日まで第一線で活躍し、世界的に高い評価を得ている荒木経惟の展覧会「荒木経惟 写狂老人A」が、東京オペラシティアートギャラリーで開催される。「写狂老人A」とは、老境に入り一層精力的に制作を続けた絵師・葛飾北斎が70代半ばで「画狂老人卍」と号したことをなぞり、荒木自身を表している。荒木の制作活動は北斎と同様に、人生をかけてその道を究めようとするエネルギーが ...