片山正通がコレクションする「既成概念に蹴りを入れる物」

art direction: Naomi Hirabayashi photo: Mitsuo Okamoto

五木田智央《雑多な情動》2008年 (C)Tomoo Gokita

KAWS《Untitled (MBFB7)》2014年 (C)KAWS photo:Farzad Owang

《山口一郎 旧個人蔵のリッケンバッカー》
photo: Kei Okano
片山正通的百科全書 Life is hard...Let’s go shopping.
世界的に注目を集めるインテリアデザイナーの1人である片山正通(ワンダーウォール代表)。コレクターとしても知られる彼のコレクションを自ら展示する展覧会が、4月8日より始まる。
CDや書籍の膨大なコレクションのほか、ジャン・プルーヴェやシャルロット・ぺリアンらの家具、さらには、ライアン・ガンダー、サイモン・フジワラ、村上隆などの国内外の現代美術など、彼のコレクションは「既成概念に蹴りを入れる物が好き」という理由で集まってきたものだという。本展では彼がこれらのコレクションを美術館という場にいかにディスプレイするかを通して、彼の関心の所在やクリエイションの本質を探る。
片山正通的百科全書 Life is hard...Let's go shopping. | |
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4月8日~6月25日 東京オペラシティアートギャラリー |
ライゾマティクスの多様性に満ちた活動を俯瞰する

Rhizomatiks Research XELEVENPLAY「border」
(C)Muryo Homma(Rhizomatiks Research)

Rhizomatiks Design「グラフィックデザインの死角 The Blind Spot of Graphic Design」
(C)Muryo Homma(Rhizomatiks Research)

Rhizomatiks Architecture 「Media Ambition Tokyo 2016 SPACE EXPERIMENT」
(C)YAMAGUCHI KENICHI(RRD)
Rhizomatiks 10
世界に先駆けたテクノロジーを駆使した表現で、多種多様なクリエイティブ領域を横断しているライゾマティクス。彼らの創立10周年を記念した展覧会が、スパイラルガーデンで、4月19日より開催される。
"Rhizome(根茎・地下茎)"という多様構造に共感した彼らは、2006年にライゾマティクスを設立。広告や舞台作品から始まったクリエイションは、メディアアートが社会に広がると共に、多様なプロジェクトに発展した。10年目を迎えた彼らの次なる一歩は、新体制構築である。現在「Research」「Architecture」「Design」の3部門を設け、より専門性の高いクリエイションに対応することで、それぞれが発展し、新たなクリエイションを創りだすことが期待されている。本展では10周年までの軌跡と、彼らの多様な活動を紹介する初の機会となる。
ライゾマティクス創立10周年記念展 Rhizomatiks10 | |
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4月19日~30日 スパイラルガーデン |
舘鼻則孝、新作インスターレションを発表

Camellia Fields, 2017

Embossed Painting Series, 2016 Photo by Kenji Takahashi

Hairpin Series, 2014 Photo by GION
すべて(C)NORITAKA TATEHANA, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
舘鼻則孝「CAMELLIA FIELDS」
大学の卒業制作で発表した作品「ヒールレスシューズ」がレディー・ガガの目にとまり、専属のシューメイカーとなったことで脚光を浴びたアーティスト 舘鼻則孝。近年はアーティストとして展覧会を開催する他、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組んでいる。そんな舘鼻の新作を紹介する展覧会「CAMELLIA FIELDS」が、今年3月に東京・天王洲TERRADA ArtComplexに開廊したギャラリーKOSAKUKANECHIKAの柿落としとして開催中だ。
展覧会タイトルでもある舘鼻の新作「CAMELLIA FIELDS」は、720個もの手彩色された鋳物製の椿を敷き詰めた、初公開となる大型インスタレーション作品。舘鼻が育った鎌倉の風景から着想を得た本作品は、昨年パリのカルティエ現代美術財団で初監督した文楽公演「ラブスーサイズ・オンザブリッジ」に続き ...