2013年で50周年を迎えたロッテのチョコレート事業。長年にわたって受け継がれてきたブランド・コミュニケーションに加え、富士山の世界文化遺産登録という一大ニュースと絡めた、新たなプロジェクトがスタートした。
01 富士山 吉田ルート6合目で実施したサンプリングの様子。エコツーリズム事業を展開する「合力」のスタッフを中心に編成された「山ガーナ隊」が、富士登山に必要な知識やマナーを伝えながら、山ガーナ3点セットを配布した。
成功のカギは“山のプロ”からの共感
2013年6月、ついに富士山が世界文化遺産に登録された。この一大ニュースに合わせて始動したプロジェクトが、ロッテ ガーナミルクチョコレートの「山ガーナ」。山を訪れる人々の、安全で楽しい登山を応援することを目的としている。「昨夏は、ビギナー登山者が急増することが予想されました。登山における適切な糖分補給の重要性を啓蒙するとともに、それをサポートする行動食としての、ガーナのブランドイメージを伝えたいと考えました」と、東急エージェンシーの河原大助さん。
プロジェクトの第1弾として、登山のピークを迎える8月の毎週土曜日、富士山吉田ルートの6合目で「山ガーナ3点セット(ガーナ、山ガーナ公式アプリのリーフレット、ゴミ袋)」のサンプリングを行った。さらに10月には、日本山岳ガイド協会との連携をスタート。現在に至るまで全国の登山ガイド約200人が、登山時のアドバイスを行いながら、ツアー客に山ガーナ3点セットを配布している。これまでにチョコレートを配布した人の数は約3万人におよぶという。
クリエイティブ面でこだわったのは、ロゴマークのデザイン。「このロゴを一目見ただけで、取り組みの内容が直感的にイメージできるようにと意識しました」。山梨県エリアを中心に全国の店頭で、このロゴを使ったポスターやPOPを展開したところ、売上げアップにもつながった。