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SNSやLINEに代表されるインスタントメッセンジャーを使いこなす若年層にとって、馴染みが薄くなりつつあるコミュニケーションツール「電報」。彼らの興味を喚起するための突破口となったのは、「謎解き」と「アイドル」だった。

01 昨年11月5日に開催したライブイベント。メディアのほか、一般観覧客も無料で入ることができた。

02 「世界のJK」などと書いたパネルやうちわを自作して持参するファンも。熱量のあるファンが、一緒になって企画を楽しんでくれたことが、仕込みでは実現できないPR効果を生んだ。

コシノジュンコ、アイドルグループに加入

「電報業界において、"斜め上"を行く異色の存在になりたい」――面白法人カヤックのメンバーに求められたのは、ソフトバンクグループで電報サービスを提供するPSコミュニケーションズが掲げた、この目標を達成するためのアイデアだった。

2011年5月から展開しているデザイナーズ電報シリーズ「DENPO×EVOLUTION」では、ファッションデザイナー・コシノジュンコさんデザインの電報「Artlux（アトラクス）」を13年10月に発売。そのプロモーションを通じて、若年層の電報に対する興味・関心を喚起し、実際に手に取ってもらう。そのためのコミュニケーションの切り口としてカヤックが用いたのは「謎解きゲーム」とアイドルグループ「BiS（ビス）」だ。「企業間では利用される機会が多い電報ですが、一般生活者、特に若年層にとっては馴染みの薄い存在になりつつあります。電報に関心を持ってもらうためには、『コシノジュンコ（JK）』という素材をうまく生かしながら、彼らにとって価値のあるコンテンツとコラボレーションすることが必要でした」と面白法人カヤック コピー部の長谷川哲士さんは話す。

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