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ディレクターに聞く キャスティングの裏側

子ども向けテレビ番組「しまじろうのわお!」 演出は異色キャリアのCMディレクター

平林勇

テレビCM、子ども向けテレビ番組、映画と、あらゆる映像制作に携わっているディレクターの平林勇さん。同じ人を何度もキャスティングすることが多いというが、そこにはすべてを思い通りにコントロールせず、「任せられる」と感じた人に仕事を委ねたいという思いがある。

任せられる人をキャスティングする

ライトパブリシティでグラフィックデザイナーを経験し、その後モーショングラフィックを手がけるようになり、映像ディレクターとして独立した。平林勇さんはそんな変わった経歴もあり、テレビCMであっても画面のデザインや、ワンカットの完成度を重視することが多いという。「一枚の画に入っている情報量は自然と意識します」。

6年にわたって演出を担当しているリクルート「じゃらん」の、猫が旅する「にゃらん」シリーズのテレビCMでは、例えば猫がいて電車があり、背景に山がある、といったバランスを「デザイナーの癖として」意識して構成しているという。

その一方で、キャスティングのような映像ならではの工程では好みが強く出る。「じゃらん」のテレビCMで、猫の声役として起用しているのはイラストレーターの安齋肇さん。ひとクセある猫の声役に、「親父っぽいけど可愛らしい」声がぴったりだと考えた。テレビ番組「しまじろうのわお!」でも、歌のコーナーに安齋さんをキャスティング。「自分が好みの人や息の合う人には、何度も出演をお願いすることが多い」という。「一緒に仕事をするということは、大きく考えれば人生の一部を共有することですから、ドライな関係ではなく、がっつりと組んでやりたいと思っています」。

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