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企業も個人も「脱・広告」ビジネスモデル、変革の行く末

地球がある限り企業として存続し続けたい 江崎会長に聞く、グリコの100年と広告の歴史

江崎勝久氏(江崎グリコ)

2022年2月に創立100周年を迎えたGlicoグループ。同社はその歴史を綴った社史「協同一致 Glicoグループ100年史」を2023年12月に発刊し、今年の1月、特設サイトにてその一般公開を開始した。4年半に及ぶ社史編纂への想いと、同社の宣伝広告のあり方について、代表取締役会長の江崎勝久氏に聞いた。

「100年史」は「失敗の歴史」意志決定の積み重ねを1冊に

─社史「協同一致 Glicoグループ100年史について、お考えをお聞かせください。

周年史は70周年のときにも制作しましたが、資料を集めるのは大変でした。今回は1200冊を製本し、関係先や、全国の事業所がある自治体の図書館などに贈呈しました。

100年史には各時代の取り組みを節に分けて記述していますが、私からすると、この「100年史」とは「失敗の歴史」なんです。失敗を繰り返しながら成長して、お客さまのおかげでここまでくることができた。これまでの様々な取り組みは、その時々にどんな将来を見据えて意志決定されたのか。だから社員の皆さんには今後の教訓として、この冊子を使ってほしいと考えています。

─100周年を機に、パーパスとビジョンも新たに制定されました。

パーパスは「すこやかな毎日、ゆたかな人生」...

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