広告マーケティングの専門メディア

           

2024年、マーケターの思考をアップデートする15の論点

マスメディアにも広がる「広告監査」コンプライアンス意識の高まりから日本国内でも関心高まる

小久江士郎氏(エスピーアイ)

広告メディアと監査とは?

企業は広告投資活動や、メディア購買を広告代理店に包括して委託することが主流で、価格決定や品質確認等のプロセスを可視化し識別するのが困難という課題に直面しています。欧米では購買先との関係構築・企業統治の一環として、監査部門等により広告購買の評価や取引透明性を確認することが一般的で、日本でも広告宣伝費の聖域化への疑問・コンプライアンスの重要性の高まりからメディア監査を実施する企業が増加傾向にあります。

アップデートポイント1

難しい時代だからこそ求められる、費用対効果の客観的な分析

企業の広告活動は、主に企業内の宣伝担当部門と、業務委託する広告代理店とのパートナーシップにより進行していきます。企業側では、専門的な人材不足や、社内作業の増大などのため、広告代理店に核心的な部分を依存するケースが多々散見されます。

こうした状態で、メディア購買の費用や、その効果を客観的に分析することは困難です。中立的なメディアオーディット(メディアへのヒアリング調査)会社を利用して、透明性の高い費用対効果の分析を行い、常に最新の市場動向を把握し、投資効率の最大化を追求することが重要です。

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

2024年、マーケターの思考をアップデートする15の論点 の記事一覧

完全性、正確性…自社データの「質」がより重視されるように データ資産への投資が企業の最優先課題になる
生成AIの浸透でMFA(made for ads)が大きな課題により精度の高い広告主側の対策が必要とされる
マスメディアにも広がる「広告監査」コンプライアンス意識の高まりから日本国内でも関心高まる(この記事です)
年齢・性別による差異は消滅する!?「消齢化」時代の本質的な欲求を理解するには?
AIによる広告制作の変革が本格化 企業の知財戦略に影響を与える法規制の動きにも注目
生成AIが浸透する時代だから必要な「人間中心」の倫理観 Wicked Problemの解決にどうデザイン思考を生かせるか?
ポストCookie時代に注目のデータクリーンルーム ユーザー同意の位置づけなど、真価が問われる1年に
ビッグデータ時代に求められる「リサーチ」ビジネスは適切なデータマネジメントの推進
今やユーザーには放送と通信の区別はない?従来型のコンテンツ流通から新しいストリームの萌芽を迎える
移住、観光でもパーパスが選択の重要なファクターに クリエイティブディレクターの起用が活発になる
社員をリソースではなく、ソース(源泉)として捉える 一人ひとりの伸びしろを引き上げるパーパスブランディング
多民族と市場のインサイトを深く理解したクロスカルチャー・マーケティングの重要性が増す
マーケティングにおける「人流データ」の活用
デジタル広告とカーボンニュートラル
生成AIとフェイクニュース、広告活動への影響とは?
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する