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2024年、マーケターの思考をアップデートする15の論点

ポストCookie時代に注目のデータクリーンルーム ユーザー同意の位置づけなど、真価が問われる1年に

岡部耕一郎氏(TIS)

データプライバシーとは?

データプライバシーとは、エンドユーザのプライバシー保護の観点から、データ利活用においてパーソナルデータが同意なく濫用されないよう、事業者側に求められる規制・倫理観・透明性のことを指します。

アップデートポイント1

3rdParty Cookieの廃止、広告・データ利活用における様々な代替ソリューションの誕生

EUのGDPR、カリフォルニア州のCCPA等の世界的なプライバシー保護の流れを受けて、日本においても2022年の個人情報保護法の改正、2023年の電気通信事業法の改正によりCookieの利用規制はさらに強化されています。2024年においてはAppleに続いてついに、Googleもブラウザでの3rdParty Cookieの利用を停止することになります。この動きを受け、リターゲティング広告や3rdParty DMPと連携したデータ利活用に大きな影響が発生します。

企業では1stPartyデータの重要性が認識され、広告・データ利活用において様々な代替ソリューションが試されることになるでしょう。また、Cookieの見える化のための同意管理ツールはより広く導入されると予測されます。

アップデートポイント2

各企業のデータのコラボは起こる? データクリーンルームの動向

ポストCo…

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