企業へのDXソリューションを提供するBtoBベンチャー企業の“あつまる”。総従業員数77名の同社では、2021年卒の新卒採用において、説明会参加者数約2000名を記録した。BtoB企業でありながら、同社はいかにして学生に認知され、“説明会参加”という行動までをうながしたのか。代表取締役社長の石井陽介氏がポイントを説明する。
インスタライブに“エモい話” “あつまる”の新卒採用に迫る
「集客」「採用」「フィロソフィ策定」「業務効率化」といった分野において、企業のデジタライゼーションを促進し、ビジネスのリデザインに貢献するDXソリューション事業を展開する、あつまる。2013年に設立されたBtoBベンチャーだが、2021年卒・新卒採用説明会への参加者は2000人にものぼったという。
日常生活で触れることが少ないBtoB企業は、学生から認知されにくい点が課題と言われる中、このような多くの学生を惹きつけた秘訣はどこにあるのか。
同社の新卒採用は、大きく2つの母集団からなる。そのひとつが「オンライン施策」による母集団形成である。
コロナ禍で従来のオフラインでの会社説明会が開催できない中、学生がオンラインでも積極的に参加をしてくれるのか、企画を模索。2021年の2月からスタートを切った2022年卒業生に向けての説明会では、学生のニーズをとらえた数多くのユニークな施策を実施している。
そのひとつが、6月に実施した「怒涛の8時間放送 全部署参加会社説明会」だ。本企画では、なんと、あつまるの全部署・全従業員が登壇した。参加する学生は、当然一人ひとり目指す先も希望も異なる。それであれば、従業員それぞれのキャリアを見て、学生自身のビジョンを膨らませてもらうことを意図した企画だ。タイムスケジュールも綿密に検討し、学生が「見たい、聞きたい」部署の説明会にピンポイントで参加することもできるよう設計した。
他にも、大学生になじみが深い、インスタライブを活用した説明会や、「エモい」をトークテーマにした「夏の終わりの、エモい話。」など、企画力を発揮した説明会を行っている。
新卒採用における、同社のもうひとつの...