テレビドラマシリーズ、『科捜研の女』の劇場版が9月3日に公開された。そこで、東映 映画宣伝部の笹田文代氏と櫻井 傑氏に、多くのファンを持つ長寿ドラマ初の劇場版に向けて、どのように期待感を醸成したのかを聞いた。
露出効果を高めるため1階店舗を持つチェーンとコラボ
1999年の放送開始から愛され続けている人気テレビドラマシリーズ『科捜研の女』。同作品初の劇場版が、9月3日より公開された。映画の公開に先駆け、配給会社である東映は、「天下一品」「名代 富士そば」「小僧寿し」などの飲食チェーン店と『科捜研の女 -劇場版-』とのコラボレーション企画を実施した。
本企画では、各チェーンがコラボ商品を開発。天下一品では「タイアップ特製どんぶり」、名代 富士そばでは「冷しカレーコロッケのおそば(おうどん)」、小僧寿しでは「小僧12貫-オリジナル謎解き熨斗紙付-」といったオリジナルメニューを提供したほか、SNSなどを活用したプレゼントキャンペーンを実施。
店頭には、紅葉の上に横たわり天を仰ぐ沢口靖子さん演じる主人公・榊󠄀マリコのティザービジュアルポスターが掲出された。
飲食チェーンとのコラボについて、東映 映画宣伝部 宣伝室の櫻井 傑氏は「ドラマのメイン視聴者層を40代以上ととらえる中で、さらなる顧客層の拡大を狙った」と話す。
「ビジネスパーソンや子供連れの家族などに対して訴求できるよう、コラボするのは1階に店舗があるチェーン店に。また、全国展開していることも、検討材料のひとつでした。コロナ禍で飲食業界も厳しい状況の中、コラボレーションしてくださったチェーンにとっても話題となるコンテンツを提供できたのではないかと思います」と櫻井氏。
また同じく映画宣伝部の笹田文代氏は、「『科捜研の女』は20年以上にわたりファンの心を掴んできた作品。『あの科捜研の女が劇場版になる!』という認知を...