白身のお寿司からアイスクリームまで? 料理で選ぶ「大好物醤油」が店頭で話題に
食に合わせた醤油を提案する。全国各地の醤油蔵の多様な銘柄それぞれに、その醤油に合う料理のパッケージを付け、自身の「好物」から醤油を選ぶ新たな提案をする「大好物醤油」。職人醤油 代表の高橋万太郎氏と本プロジェクトにかかわる博報堂のメンバーに、店頭を基点に話題を広げる同ブランドの戦略を聞いた。
対象顧客に共感される 企業・商品の広め方
コモディティ化する飲料業界の中で、他社とは一線を画した独自路線の商品開発を行っているチェリオコーポレーション。ユニークな商品を生み出す同社の考えの基軸とプロモーション戦略について、マーケティング課の高田梓氏に聞いた。
チェリオコーポレーションは8月30日、なめらかでふわふわとした食感で人気を集めている「台湾カステラ」をイメージした「台湾カステラソーダ」を発売した。
本商品は、焼き立ての香ばしい台湾カステラを飲料で再現するため、封を開けると、台湾カステラを焼いた時にふわっと立ち上る卵の香りを感じられるほか、一口食べた時の「ふわふわ・しゅわしゅわ」感を、やさしく弾ける炭酸で表現。甘いもので一息つきたい時にぴったりの「飲めるスイーツ」となっている。
同社では過去にも、このような独自路線の商品を多数開発。2019年には醤油にしか見えないオレンジジュース「なんちゃってオレンジ」、2020年には、マヨネーズそっくりの「なんちゃってクリームソーダ」を販売し、SNSなどで話題となった。
同じく2020年に冬場の自動販売機での売上の低下を課題ととらえた同社は、ほうじ茶、ブラックコーヒーと共に、自動販売機にて「お湯」を販売。そのユニークさから多くのメディアに取り上げられたほか、「あたたかいものは飲みたいが、カフェインが気になる」層や、「甘いものを飲みたくない」層にマッチし、市場でも話題になったという。
この振り切った商品展開により、マス広告に頼らずとも、PRやSNSにより情報が拡散されているチェリオコーポレーション。このような独自の商品が生まれる背景には...