共感を呼ぶためには、コミュニケーションの手法や表現にどのような工夫が必要なのでしょうか。個人や企業の情報発信にまつわる秀逸事例を紹介します。
Case 01 ゼクシィ「幸せが、動きだしたら」

ゼクシィは20年に、「プロポーズされたら、ゼクシィ」というタグラインを「幸せが、動きだしたら」にアップデートしました。これは、自分たちが「結婚産業」にとどまらない「幸せ産業」だという想いと、「する/される」ではなく「フラットな関係性こそ“いま”である」という着眼を組み合わせて作った言葉です。「正解(≒プロポーズ)を言い切る」のではなく、「幸せが動きだすのっていつだろう?」という余韻が残るといいなと思っています(藤平氏)。
Case 02 東急池上線「1日フリー乗車券」

開通90周年記念で、池上線全線を自由に乗り降りできる「フリー乗車券」を無料配布。沿線にずっとある隠れた名所(透明な資産)を「太っ腹な先輩型」で発信したのかな、と思いました。共振・共鳴のゴールは「行動が起きる」ことだと思うのですが、多くの人が乗車したという結果も尊敬です。地元の人の誇りと知らなかった人の興味を両方くすぐってるのもすごいことだと思います(藤平氏)。
Case 03 ライフネット生命保険「かぞくへの保険」「じぶんへの保険」

ライフネット生命保険はお手頃な保険料が注目されていますが、個人的にはネーミングに真髄があると思っています。定期死亡保険は「かぞくへの保険」、終身医療保険は「じぶんへの保険」という名称です...
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