IoTデバイスを通じて移動データや位置情報をはじめとする様々なモビリティデータを取得・分析し、「移動の進化を後押しする」ためのモビリティデータプラットフォームを展開するスマートドライブ。CASE、MaaS領域で成長を続ける同社 代表取締役の北川烈氏に、顧客体験に対する考えを聞いた。
コモディティ化する移動 体験は重要な競争軸に
1日に地球5周分(20万km)もの自動車の走行データを取得して分析、移動のあらゆる課題解決を支援するスマートドライブ。導入社数は500社を突破。企業との協業も進み、三井不動産や小田急電鉄をはじめとする様々な企業とスマートシティなどの実証実験も進んでいるところだ。
近年、自動車メーカーがサブスクリプションサービスを開始するなど、「体験」自体の質が競争軸に移りつつあるモビリティ業界。「CASEやMaaSの考え方は、まさに所有から利用への流れを汲んでいて、これから自動運転が普及していく中、どのような移動体験を設計していくかがフォーカスされつつあります」と、同社 代表取締役の北川烈氏は話す。
将来、移動手段そのものはコモディティ化していく。そう考える北川氏は、モビリティの未来についてこう語った。「タクシーに乗るとき、車種はほとんど気にされない一方で、どのタクシー会社かは多少意識すると思うんです。これは、移動手段としては同じでも会社によって利用体験が変わってくるからだと考えています …
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