総合アパレルの老舗、三陽商会は昨年からクラフトマンシップとテクノロジーを融合させたパーソナルオーダースーツブランド「STORY & THE STUDY」を開始した。パーソナルオーダー市場に参入する同社の狙いについて、三陽商会の猿渡伸平氏に話を聞く。

最新技術による3D解析データに基づいたリアルな仕上がりをEC上で確認し、購入することができる「STORY & THE STUDY」。約半年で目標の1000着を突破し、ウィメンズでも想定以上の支持を集めているという。
購入後まで長く愛されてこそ自分のモノに化ける
国内を中心に、50年以上スーツをつくり続けてきた三陽商会。2019年、そのクラフトマンシップと最新技術を融合させた、同社初のオーダースーツブランド「STORY & THE STUDY」が登場した。同ブランドは、ブランディングはGO、3D解析などの技術面ではSapeetと協業するオープンイノベーション型である点が大きな特徴となっている。
「スーツは、ビジネスのユニフォームという機能面だけでなく、自分が人にどう見られたいかという表現手段、情緒的価値が求められるまでに人々の意識レベルが高まっている …
あと61%