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REPORT

社会からの期待を俯瞰的に捉え 生活者と伴走する製薬会社を目指す

西井良樹氏(第一三共ヘルスケア)

製薬会社独自の製品開発力とマーケティング力を活かし、OTC医薬品やスキンケア・オーラルケア製品を開発・製造・販売する第一三共ヘルスケア。〈健康〉に直結する事業だけに、情報発信やコミュニケーションには敏感だ。西井良樹社長に、社の成長を左右する、コミュニケーションへの考えと戦略を聞いた。

(聞き手:事業構想大学院大学学長/宣伝会議取締役メディア・情報統括 田中里沙)

第一三共ヘルスケア 代表取締役社長の西井良樹氏(2018年3月1日に開かれた「トランシーノ新CM発表会」にて)。

安全・安心・信頼に基づく企業の価値を社会に発信

──会社の価値を上げるため、情報発信やコミュニケーション活動で重要視されていることはありますか。

西井:ステークホルダーが、いかに我々の会社に対して信頼や期待を持たれるか。これによって企業価値は形づくられると考えています。第一三共グループの中で、BtoC事業を担う会社として、生活者の求める"安全・安心・信頼"を損ねることなく、広く社会とコミュニケーションを図ることを常に意識しています。

一方で、会社の価値をつくり出しているのは社員です。だからこそ、社員とその家族を幸せにすること、風通しの良い組織をつくり続けるというのが、経営方針の一つです。

私どもの会社は現在の形となって12年目。4つの会社が統合し、各社の社員が集まってできた会社です。以降、スキンケアやオーラルケア領域の育成に伴ってキャリア採用をし、2014年からは新卒採用を行いました。2015年から通販子会社を持ち、2016年には海外に展開する中で中国での現地採用もしています。

非常に多様な社員構成の中で、気持ちをひとつにし、社の経営方針を会得してもらわなければなりません。そのような環境から、社外のみならず、社内コミュニケーションを重要視しています。社員の気持ちをひとつにできるかは、経営の大きな課題です。

──経営や事業を推進するため、どのような情報に関心をお寄せですか。

西井:ESGやSDGsなど、社会的価値が注目される時代です。我々の事業領域は〈健康〉をメインとしていますが、その中核はOTC医薬品であり、スキンケアであり、オーラルケア。その他にも、さまざまな事業展開を今後考えたいと思っています …

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