マーケティング企画のアイデアを競う学生向けコンペティション「マスナビチャレンジ」が初開催された。企業から直接オリエンテーションを受け、マーケティングの専門家からのアドバイスを受けながら練り上げたアイデアを、審査員の前で発表。機能性・新規性・実現性の3つの指標による審査を経て、グランプリ・準グランプリ・審査員特別賞の3賞が決定した。

予選を勝ち抜いた上位11チーム・44名が、最終大会に参加した。
広告・Web・マスコミ業界を目指す学生のための就職支援サービス「マスナビ」を運営するマスメディアンは1月、マーケティング企画コンテスト「マスナビチャレンジ2018」の最終大会をキリン本社で開催した。
参加したのは、97チーム・計367名の予選を勝ち抜いた、上位11チーム・44名の大学生。学生たちは審査員を務める、キリンのマーケターや広告会社のプランナーの前で、各10分間のプレゼンテーションを行った。
初開催となったマスナビチャレンジは、大学低学年時からマーケティングに対する興味を喚起することを目的としている。キリンの特別協賛を得た今回の課題は、「大学生・専門学生がコーヒーを飲みたくなる企画」。全国の学生から企画を募集し、東京近郊の大学に留まらず、北海道や九州からも多くの応募があった。
応募者は、課題の背景や企画に期待すること、審査基準、コーヒー市場の現状などについて、キリンから直接オリエンテーションを受けたほか、応募期間中は企画立案に役立つアカデミー(特別講座)にて、プロの視点による講評・アドバイスをもらう機会もあった。
初代グランプリは東北芸術工科大学
最終大会を経て、97チームの頂点に輝いたのは、東北芸術工科大学から参加したチーム「TUAD coffee部」。
課題の締切や試験などの準備を「集中して、早めに終わらせたい」と考えている大学生をサポートする飲み物としてコーヒーを提案する「Airplane coffee」という企画アイデアだった。
若者のコーヒー離れの原因を「喫煙率の低下から、20代にとって『コーヒーとタバコ』という組み合わせのシチュエーションが減少していること」、「カフェメニューの充実によって選択肢が飽和化し、コーヒーという選択肢が埋没していること」の2つと判断し、新しい飲用シチュエーションを提案するとともに、コーヒーの飲用効果をより訴求することが、若者をコーヒーに呼び戻す上で効果的と考えた …