広告を取り巻く環境が大きく変わる中で、宣伝部門に求められる役割も大きく変わりつつあります。広告戦略のプロフェッショナルとしてだけでなく、デジタルも含めたマーケティング全般へと、期待される役割は大きく広がりつつあると言えるでしょう。今、まさに社会環境は変化の途上。宣伝部も、それに合わせた変革の真っただ中にあります。だからこそ、宣伝部門にとって広告戦略の策定のみならず、組織体制や人材育成も大きな課題になっています。
前例が通用しない時代に、宣伝部門を率いるリーダーの皆さんは、どのような意識と戦略で、この状況に立ち向かおうとしているのでしょうか。注目44社の宣伝部長に、広告戦略の方針を聞きます。
宣伝部門の今年の注力領域や注力媒体、抱える課題や、外部パートナーに求める役割・スキルについて聞いたアンケートへの回答を一覧で紹介する。回答項目は、【1】所属する部門人数・平均所属年数、【2】部門に不足していること・強化が必要なこと、【3】管轄業務、【4】注目の話題・手法(2つまで選択)、【5】2018年に注力したい施策・領域(3つまで選択)。
29 東芝ライフスタイル

マーケティング統括部
広告部 部長
堀内 秀記(ほりうち・ひでのり)
ヤマハデザイン研究所、松下電工、パナソニックを経て、2013年東芝ホームアプライアンス リビング機器事業部、2014年東芝ヘルスケア社デジタルヘルスケア開発推進部シニアマネージャー、2016年より現職。
注目分野の戦略に加え、長期的な視点が必要
包括的なデジタルマーケティング戦略、オウンドメディアと前線の連動戦術、長期的視野に立ったブランド向上戦略。
部門人数と平均所属年数 | |
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部門人数 | 4人 |
平均所属年数 | 約2年 |
今年注力したい施策・領域
● 企業のブランド価値を向上させること
● 商品の売上を宣伝施策で高めること
● 営業(販売・店頭)部門との連携
30 東洋ゴム工業

ブランドコミュニケーション部
部長
森国 良征(もりくに・よしゆき)
1998年電機メーカー入社 国内マーケティング部門配属、2003年同社宣伝部配属 海外宣伝を担当、2014年東洋ゴム工業に入社 広報企画部ブランドチームリーダー、2017年より現職。
コミュニケーションに市場創造の視点を取り入れる
市場創造を前提としたコミュニケーション活動。ブランドの認知、イメージ構築に主が置かれているが、マーケット創造の活動も見据えたい。
部門人数と平均所属年数 | |
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部門人数 | 7人 |
平均所属年数 | 約2年 |
今年注力したい施策・領域
● 企業のブランド価値を向上させること
● 商品の売上を宣伝施策で高めること
● メディアの効率的なプランニング・バイイング
31 日清オイリオグループ

コーポレートコミュニケーション部
部長
石橋 功太郎(いしばし・こうたろう)
1985年4月入社 東京支店 大阪支店にて営業、99年4月本社事業部(家庭用及び業務用) 2009年6月業務用広域流通部長 2015年4月より現職。
広告活動がコンバージョンに与える影響を意識する
顧客の購買行動に関わる過程において、広告活動により発生する影響要因が及ぼすコンバージョンの結果を意識したPDCAサイクルの強化 …