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変わる、広告戦略の今

有力企業44社に聞く宣伝部長の課題と挑戦(3)

広告を取り巻く環境が大きく変わる中で、宣伝部門に求められる役割も大きく変わりつつあります。広告戦略のプロフェッショナルとしてだけでなく、デジタルも含めたマーケティング全般へと、期待される役割は大きく広がりつつあると言えるでしょう。今、まさに社会環境は変化の途上。宣伝部も、それに合わせた変革の真っただ中にあります。だからこそ、宣伝部門にとって広告戦略の策定のみならず、組織体制や人材育成も大きな課題になっています。

前例が通用しない時代に、宣伝部門を率いるリーダーの皆さんは、どのような意識と戦略で、この状況に立ち向かおうとしているのでしょうか。注目44社の宣伝部長に、広告戦略の方針を聞きます。

宣伝部門の今年の注力領域や注力媒体、抱える課題や、外部パートナーに求める役割・スキルについて聞いたアンケートへの回答を一覧で紹介する。回答項目は、【1】所属する部門人数・平均所属年数、【2】部門に不足していること・強化が必要なこと、【3】管轄業務、【4】注目の話題・手法(2つまで選択)、【5】2018年に注力したい施策・領域(3つまで選択)。

    21 ジェーシービー

    広報部
    部長
    寺田 博司(てらだ・ひろし)

    1989年入社。九州営業部長、リテール営業部長、国際本部アジア営業部長 兼 ジェーシービー・インターナショナル アジア本部長などを経て、2016年4月より現職。

    効果検証の精緻化と、広告の固定概念からの脱却

    広告・宣伝によって入会や消費行動をどれだけ促進できたのかの数値化、効果検証の高度化。従来の発想に囚われない新たな広告手法の開拓(積極的なチャレンジと検証)。

    部門人数と平均所属年数
    部門人数 14人
    平均所属年数 約2.5年

    今年注力したい施策・領域

    ● 企業のブランド価値を向上させること
    ● 商品の売上を宣伝施策で高めること
    ● メディアの効率的なプランニング・バイイング

    22 資生堂ジャパン

    メディア統括部
    部長
    小出 誠(こいで・まこと)

    1984年資生堂入社。大阪での営業を経て、86年商品開発部。宣伝部宣伝課、経営企画部、プロフェッショナル事業部を経て、2014年4月からコミュニケーション統括部にてデジタルを含む媒体買付、商品PR、オウンドメディア運営を担当。2015年10月より現職。2018年1月より同メディア統括部長。

    デジタルとマスをニュートラルに比較し、最適解を導く

    デジタルとマスをニュートラルに比較してベストなメディアやヴィークルを選定できる組織能力。

    部門人数と平均所属年数
    部門人数 25人
    平均所属年数 約5年

    今年注力したい施策・領域

    ● 商品の売上を宣伝施策で高めること
    ● 継続的な購買の促進(リテンション、リピーター獲得施策)
    ● メディアの効率的なプランニング・バイイング

    23 象印マホービン

    広報部
    部長
    西野 尚至(にしの・ひさし)

    1988年社事部NVグループ(バレーボール部)、96年営業企画部、97年総務部広報グループ、2007年広報グループ、2013年広報部。

    広告・宣伝によるブランド価値向上を継続していく

    部門人数と平均所属年数
    部門人数 7人
    平均所属年数 約8年 …
あと56%

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