広告を取り巻く環境が大きく変わる中で、宣伝部門に求められる役割も大きく変わりつつあります。広告戦略のプロフェッショナルとしてだけでなく、デジタルも含めたマーケティング全般へと、期待される役割は大きく広がりつつあると言えるでしょう。今、まさに社会環境は変化の途上。宣伝部も、それに合わせた変革の真っただ中にあります。だからこそ、宣伝部門にとって広告戦略の策定のみならず、組織体制や人材育成も大きな課題になっています。
前例が通用しない時代に、宣伝部門を率いるリーダーの皆さんは、どのような意識と戦略で、この状況に立ち向かおうとしているのでしょうか。注目44社の宣伝部長に、広告戦略の方針を聞きます。
宣伝部門の今年の注力領域や注力媒体、抱える課題や、外部パートナーに求める役割・スキルについて聞いたアンケートへの回答を一覧で紹介する。回答項目は、【1】所属する部門人数・平均所属年数、【2】部門に不足していること・強化が必要なこと、【3】管轄業務、【4】注目の話題・手法(2つまで選択)、【5】2018年に注力したい施策・領域(3つまで選択)。
11 オリエンタルランド

マーケティングコミュニケーション部
部長
東樹 秀明(とうじゅ・ひであき)
2007年商品管理部部長、2009年リゾートクリエイト部部長、2011年商品開発部部長、2014年より現職。
海外市場を見据え、データ分析で加速する
デジタルデータの活用と分析、海外向けマーケティング。
部門人数と平均所属年数 | |
---|---|
部門人数 | 57人 |
平均所属年数 | 約7.5年 |
今年注力したい施策・領域
● 見込み客の発掘(リードジェネレーション)
● メディアの効率的なプランニング・バイイング
● 海外市場向けの宣伝・ブランディング施策
12 オリンパス

宣伝部
部長
大山 義之(おおやま・よしゆき)
1989年入社。名古屋支店での営業からスタートして、99年から2002年までオリンパス・フランス勤務。2014年、広報・プロフォトビジネス部長、2015年より現職。
グローバル展開におけるブランド戦略の強化
医療、映像、科学の性格が異なる3つの事業分野の宣伝施策を、文化・市場・法規制が異なる日米欧亜で展開しているため、ブランドの一貫性と、事業・地域の最適化とのバランスを重視する見通し。
部門人数と平均所属年数 | |
---|---|
部門人数 | 30人 |
平均所属年数 | 約8年 |
今年注力したい施策・領域
● 企業のブランド価値を向上させること
● 商品の売上を宣伝施策で高めること
● 海外市場向けの宣伝・ブランディング施策
13 カルビー

マーケティング本部
コミュニケーション部 部長
野堀 和哉(のぼり・かずや)
1997年入社、近畿支店営業担当。2000年、ポテトチップスグループにて商品企画担当。2008年、西日本事業本部にて商品企画担当。2011年、マーケティング本部野菜スナックチームブランドマネージャー。2014年、マーケティング本部広告宣伝課課長。2018年より現職。
一層支持されるブランドコミュニケーションを推進
多数あるロングセラーブランドを生かした、ファンづくりを含む統合的なコミュニケーション施策の実現。
部門人数と平均所属年数 | |
---|---|
部門人数 | 5人 |
平均所属年数 | 約3年 |
今年注力したい施策・領域
● 商品の売上を宣伝施策で高めること
● 継続的な購買の促進(リテンション、リピーター獲得施策)
● メディアの効率的なプランニング・バイイング …