イベント産業を牽引してきた先人たち
我が国が万博(国際博覧会)に初めて「日本」として公式参加したのは、1873年の「ウィーン万国博覧会」である。そして、我が国で初めて開催した万博は1970年の大阪万博=「日本万国博覧会」であり、その後は「沖縄海洋博」(1975年)、「つくば科学万博」(1985年)、「花と緑の万博」(1990年)、「愛・地球博」(2005年)と、万博の歴史を刻んでいく。
大阪以後の海外に目を向ければ、1974年のスポーケンを皮切りに、20世紀中だけでもノックスビル、ニューオリンズ、バンクーバー、ブリスベン、セビリア、ジェノバ、テジョン、リスボンと世界中で万博が開催された。
一方、産業面から見れば、90年代に入って全国各地で博覧会が開催された我が国のイベント市場規模は5000~6000億円となり、21世紀には数兆円規模になると言われるまでになる。事実、イベント産業がここまで発展したのは、イベントの現場で先端的な手法を駆使しながら、ベンチャー精神で挑戦し続けた有能なイベントプロデューサーに負うところが大であろう …
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