オーディエンスを引き込むコンテンツが要に。
売り手市場だった広告市場
数年前、広告ビジネスはメディアの広告枠からオーディエンスデータの取引になると言われた。テクノロジーが広告メディアを解体し、広告主はメディアを介さずに、自社のターゲットにアクセスできることになった。さらに、オーディエンスデータのマーケットが形成された。この広告を市場取引するというコンセプトは相対取引が基本だった広告ビジネスのイノベーションである。メディア側の力が強い売り手市場の広告市場では、広告主は自社ターゲットにアクセスするための権利をメディアの広告枠を通して購入していた。たとえば、ウェディングに興味のある20代女性を多くユーザーにもつメディアは、そのセグメントにアクセスしたい広告主に対し、売り手市場であるがゆえにプレミアム価格を上乗せして販売できた。広告主は、そのメディアを通してしか、自社ターゲットにアクセスできなかったからである。
当時メディアからオーディエンスデータへという方向性にはメディアの解体という意味合いも含まれていたが …
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