企業が生活者に伝えたい情報やメッセージを無料、あるいは安価で発信・共有することができるツールが急速に増加している。ここでは、個人はもちろん、大手・中小と企業規模を問わずあらゆる企業に門戸が開かれている、"使える"情報発信ツール、プラットフォームを紹介する。
現代のインターネットユーザーは、常時ネット接続されたスマートフォンを常に携帯し、さまざまなソーシャルメディアを介して情報を共有し、拡散する。
彼らに情報を配信するのであれば、(1)なるべくユーザー数が多いツール・メディアを使う(2)できるだけ多くのソーシャルメディアに情報を配信して、タッチポイントを多く持つ(3)自分のブランドのメディア=オウンドメディアに誘客し、エンゲージメントをさらに深めるという考え方が必要になる。
この考え方をもとに、下に一覧したツール群をうまく使いこなすことを推奨する。
ここではツール群を、「メガSNS」「リッチコンテンツ配信」「オウンドメディア」の大きく3つに分類している。
この中で、基本的にはオウンドメディアを中心に置きながら、フェイスブックやツイッターといったメガSNSや、ユーチューブやユーストリームといった動画配信サービスと併用して、情報の拡散と集約を、極力手間をかけることなく行っていく。それが、今後の情報発信のコツと言えるだろう。
メガSNS
フェイスブック/Google+
2013年の日本において、最も重要な情報配信ツールは、フェイスブックであるといっても過言ではないだろう。個人アカウントを持つことで、オフラインでは実現できない速度と平易さで人脈を構築することができる一方、公私の情報の切り分けが難しくなる。個人でも法人でもビジネス的な用途で使う以上は、フェイスブックページを利用するべきだ。機能が重複する部分が多いGoogle+は、フェイスブックページを用いるのであれば活用シーンは限られるだろう。
ツイッター
情報発信ツールという意味では非常に優れているが、140文字という字数制限と、発信した情報がすべて公になってしまうことが難点とも言える。情報の受け手は読みたいコンテンツを選ぶことができるが、情報の発信者が読み手を絞ることは基本的にはできない。ブランディングや営業目的で利用するのであれば、あくまで公的な情報を配信するという、メルマガやRSSフィードと同じ用途で利用したほうが良いだろう。