広告マーケティングの専門メディア

           

メディア化する企業とコンテンツ戦略

「食べること」でつながる緩やかなファンコミュニティ

味の素「AJINOMOTO PARK」

味の素「AJINOMOTO PARK」

034-01.jpg

2012年7月に開設。会員は76万5000人(4月10日現在)で、男女比は3:7。希望する会員には、月3~4回の頻度でメールマガジンも配信。「AJINOMOTO PARK」の最新情報を掲載している。

味の素の食品事業本部では、数年前から「ファンづくり活動」をテーマに掲げている。その一環として昨年開設したのが、コミュニティサイト「AJINOMOTO PARK」だ。1996年から運営してきたレシピサイト「レシピ大百科」をベースに、ファン同士で情報交換ができるコミュニティ「みんなでトーク♪」など、コンテンツを拡充してオープンした。

「みんなでトーク♪」では、味の素側からテーマ・お題を提示し、それに会員が回答する"大喜利"形式で展開している。「"コミュニティ"と言っても、最初は何を話せばいいのかわからない方も多いはず。場を活性化させるため、このような形をとっている」(食品事業本部 家庭用事業部 販売マーケティンググループ専任課長・高橋清仁氏)。テーマは、投稿内容が分散しすぎないよう意識的に数を絞っており、「最近食べて、おいしかったもの」や「おすすめの料理テクニック」を聞くものなど、常時5つほど立てている。

「『食べること』について話したり相談したりできる人というのは、意外と周りにいないもので、そうした話題でつながり、盛り上がれる場をつくることができれば、ファンにとって価値あるサイトになるのではと考えた」(高橋氏)。レシピを提供し、毎日の料理をサポートするというサイトの基本的価値に加え、こうしたエモーショナルな価値をより高めていくため、今後もコンテンツを拡充したいとしている。

あと56%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

メディア化する企業とコンテンツ戦略 の記事一覧

ご長寿番組の世界観を自社運営のレストランで伝える
中小企業でも、ここまでできる!自社の資産をメディア化する方法
無印良品の店頭×サイトでブランド体験を深化させる
社内の資産を駆使 コストを抑えながら潜在層にアプローチ
実はユニークで個性的!会社の「キャラ」を自社ビルでも表現
デザイン、+クリエイティブでこんなものまでメディアになる!
「食べること」でつながる緩やかなファンコミュニティ(この記事です)
「〇〇と言えば、このブランド」想起率と好感度を向上
WEBで、ファンが疑似体験 世界を舞台にした実証広告
コントロールできないオウンドメディア!?
お客さまとの真の触れ合いを生む、コミュニティとしての自社メディア
マルチスクリーン時代に対応する、効果的なWEBコミュニケーション戦略
広告と合わせて使って相乗効果 大手企業の戦略と実務
無料で使える情報発信ツール、プラットフォーム一覧

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する