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メディアの現場から

旅の「提案誌」にリニューアル 『旅の手帖』の編集方針は?

交通新聞社『旅の手帖』

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

『旅の手帖』編集部 DATA

  • 部数:10万5000部
  • 発行:毎月10日
  • 定価:880円(税込)
  • 創刊:1977年
  • 形態:A4変型
  • 読者層(男女比率):
  • 読者層(年齢別):
  • 『旅の手帖』は最新の観光情報などを提供する旅行系の情報誌。2023年5月号から大きくリニューアルした。「単に有名観光地を紹介するのであればネットでも事足りる時代です。旅を通して新たな発見ができる提案誌を目指します」と同誌編集長の山口昌彦氏は語る。

    23年5月号特集の「びっくりを思い出に すごい宿」特集では、東大阪市布施駅周辺の商店街空き店舗を利用したホテルや徳島県上勝町のSDGsをリアルに体験できる宿泊施設などを取り上げた。「『すごい』と言う語感で表現する旅の価値が、単なる贅沢ではなく、他で味わえない体験に置き換わりつつあることを反映しました」と山口氏。

    23年6月号の特集「徳川家康の旅ってどんな旅?」は、「家康好み」のスポットを考察してその人柄を想像する試み。無類の鷹狩り好きだった家康が、親交の深い伊達政宗と鷹狩りに出かけたかどうかを推察。江戸時代の鷹狩りについて伝説の鷹匠にインタビューし、秘境の宿のマタギの湯などを紹介した。

    また薬マニアだったと伝わる家康にちなんで日本を代表する製薬会社が集まる大阪・道修町の各社ミュージアムも訪ねた。「史実に基づきながらも空想の旅が楽しめるような誌面を心がけました」と山口氏は語る。

    2023年の5月号から始まった新連載のひとつが巻頭企画の「ご当地いま推し!」。各地に居住する人々が地域のトピックを伝えるコーナーだ。空海が生き続けているという奥之院に一番近い宿としての高野山ゲストハウス(5月号)や、檜原村にある東京最奥の自然サウナ(7月号)など・・・

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