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メディアの現場から

販促からDX策まで『月刊ホテル旅館』の編集方針は?

柴田書店『月刊ホテル旅館』

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

『月刊ホテル旅館』編集部 DATA

  • 部数:52000部(公称)
  • 発行:毎月22日
  • 定価:2200円(税込)
  • 創刊:1963年
  • 形態:A4変形
  • 業種別読者層:
  • 『月刊ホテル旅館』は、宿泊産業の専門誌。総合型シティホテル、宿泊特化型ホテル、リゾートホテル、旅館といった各業態を網羅し宿泊産業の運営・経営に役立つ情報を届ける。

    2023年1月号と2月号では「ホテル・旅館のデジタルマーケティング再考」と題し、経済学者の成田悠輔氏と星野リゾート代表の星野佳路氏の対談が載った。成田氏が、一つの商品をさまざまな価格で販売する『一物多価』の宿泊業における可能性を示唆すると、星野氏もお金を多く払う利用者にはサービスの違いで価値を付加することができる、と応じた。「ここ数年、1月号では星野代表が興味を持つ著名人との対談を企画しています。この対談はSNSでも話題を呼びました」と同誌編集長の金澤達也氏は話す。

    同年3月号の特集テーマは「DX化の先進事例」。最短10秒でチェックイン可能な最新ホテルなどに加え、地方旅館による観光DX推進協議会の動きも扱った。兵庫県豊岡市の城崎温泉では、各旅館の予約データを自動で収集・分析するシステムを22年6月に構築。予約が多く客室数が不足気味であれば素泊まりなどでなく、より高単価な2食付きプランの販売に切り替えるなどの判断も可能になると伝えた。

    同年2月号では宿泊業の人材確保を特集。IT化が進み非接触型サービスが当たり前になっても「人」にしかできない仕事であるホテル清掃業界にも着目。新規参入組も多いが大半が継続できずに撤退したり、内製化しようとすると配置転換された者が次々退職し外注に戻した例もあるとその課題を伝えた。「特集は...

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