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メディアの現場から

スマホ世代へニュースを届ける 開発秘話に迫る記事は反響大

朝日新聞社「withnews」

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

朝日新聞社「withnews」DATA

  • 開設:2014年7月
  • 編集体制:7人ほど。withnews編集部が属するデジタル企画報道部以外の記者や社外ライターが記事を書くこともある。
  • 月間訪問者数(ユニークユーザー):約459万
    (Google Analytics 2022年4月~2022年9月平均)
  • 朝日新聞社が2014年に立ち上げた総合ニュースサイトの「withnews」。新聞記事やニュースになかなかなじみがないというスマホ世代に向けて、ニュースとの接点を持ってほしいという思いから始まった総合ニュースサイトだ。

    隙間時間にスマホでさくっと読める「ネットの話題」や動物を取り上げたほっこりするテーマの記事から、社会問題に興味・関心を持ってもらうような記事まで配信。幅広いテーマを扱いながらも、朝日新聞社の記者たちによる確かな取材力に裏打ちされた質の高い記事を制作している。

    半径数メートルの身近な話題

    「withnews」の最大の特徴は、記者自身が興味・関心のあるテーマや、“半径数メートル”にある身近なモヤモヤ・素朴な疑問を深掘りして、読者とともに考えていくことを編集方針としている点だ。朝日新聞紙面や朝日新聞デジタルではなかなか見かけない、主語が「私(記者自身)」の記事も多い。

    編集長の水野梓氏は「新聞記者は自分の考えを入れずにできるだけ客観的に書く訓練を受けてきています。ただ、『なぜこのテーマが大事だと思ったのか』という記者の思いや裏側をもっと知ってもらった方が、ニュースが届きやすくなるのではないかと思い、創刊時からの方針を引き継いでいます」と語る。

    水野氏自身も、ダイエットや選択的夫婦別姓といったテーマに関心を持ち取材を続けてきた。最初は自分の気持ちをつづるような記事を書くのは難しかったというが、体型にコンプレックスがあったことや、社会に根強い「やせ礼賛」への問題意識など、大事に考える理由を盛り込んだ記事には読者からの反響も多く寄せられた。

    「記者の横顔が見え、思いが伝わる記事を届けることで、ニュースのハードルを下げ、親近感を持って読んでくださる方が増えていけばよいなと思っています」。

    SNSで注目のテーマ掘り下げ

    「withnews」は扱うテーマが幅広い分、取材するネタの見つけ方も多岐にわたる。TwitterやTikTokなどのSNSで盛り上がっている話題をキャッチアップするほか、編集部メンバーで盛り上がった雑談やチャットがきっかけに企画が始まることも多いという。

    2021年夏には、連載「息子とデート」を展開。「ママと息子のお泊まりデート」をうたった宿泊プランがSNSで批判を浴びたことを...

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