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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

定番商品を様々な形で触れてもらい、接点を増やす

マルマン

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学びます。

100周年商品は2弾に分け全15種、合計46アイテムを販売。手のひらサイズシリーズは話題に。

2020年11月24日、井口栄一から井口泰寛(やすひろ)氏へのトップ交代を発表したマルマン。同年9月には100周年を迎えた。

新社長に就任した井口氏は、「周年プロジェクトは2017年頃から部署横断で適任者をリーダーに迎えて進めてきました。プロジェクトを通して私自身も従業員、取引先、そして当社のファンでいてくれるお客さまの熱意や想いを感じることができました。新体制でむかえる101年目。『Creative Support Company』のビジョン実現を達成するべく、今回は重要なステップになったと感じています」と説明。さらなる挑戦にむかうマルマンの区切りとなった100周年の取り組みを聞いた。

お馴染みの商品に遊び心

今回、プロジェクトはステークホルダーごとに3つ設定。まずユーザー向け。「図案スケッチブック」をはじめ、多くのロングセラー商品をもつ同社。長年のファンも多く、同社公式Twitterでの投稿にはたくさんのお祝いのコメントや投稿が寄せられている。

当初は「マルマンEXPO」という形で歴史や商品に直に触れ、こだわりや制作の裏側を知ることができるリアルイベントを計画していたが、新型コロナの影響で延期となった。「紙や文具は購入時、なかなか使用感や商品にこめた想いなどを感じてもらうことが難しい。会社の中身に触れてもらう機会になればと計画しました。延期は残念でしたが、2022年開催を目指し、計画を進めています」。

また、100周年限定グッズとして全15種、合計46アイテムを発売。お馴染みのノートやスケッチブックなどにアレンジを加えたステイショナリー商品だけではなく、スマートフォンケースやトートバッグといった生活雑貨まで幅広くラインアップした。

また販促品およびキャンペーンの賞品として約9倍の大きさの超巨大版、お馴染みの表紙デザインを使ったスケッチブックなどを展開した。

「ユーザーの注目度も高く、売れ行きも好調です。これまで長い間愛されてきた商品を...

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