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地域メディアの現場から

開局40周年×番組誕生25周年イヤー 新潟の魅力伝え続ける

TeNYテレビ新潟『夕方ワイド新潟一番』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    TeNYテレビ新潟『夕方ワイド新潟一番』
    放送日 月曜~金曜 15時48分~19時
    放送開始 1995年10月
    放送エリア 新潟県
    スタッフ数 約20人(第1部)

    人気のコーナー

    「ガタトピ」
    新潟で話題となっているトピックを“徹底”取材する、番組の看板コーナー。県内出身者の活動や、県内で始まった新サービスの動向を追うなど、テーマは自由だ。

    「商品開発部」
    コラボ第1弾(2019年6月~)は、キッチン・アウトドア用品メーカーのパール金属(三条市)とコラボ。「今までなかったグッズ」をテーマに、視聴者から寄せられた悩みをヒントに商品開発を行った。

    「バスでいこうぜ」
    「新潟県住みます芸人」のいっすねー!山脇が、県内の路線バスを直感にのみ従い乗車。気ままに下りた停車場から、“超レア”な発見を求めて探索する。地元住民たちとの偶然の出会いが魅力の街ブラコーナー。

2010年から10年連続で、年間・年度視聴率の新潟県内1位を獲得しているTeNYテレビ新潟。同局制作の『夕方ワイド新潟一番』は、放送開始26年目に突入した看板番組だ。

「新潟の今知りたいことをいち早く伝える」「新潟で暮らすことの魅力を伝える」ことをコンセプトに、最新ニュースや生活情報を月曜から金曜まで約3時間の生放送で届けている。メインターゲットは30~40代の女性だ。

番組は全3部構成。第1部(15時48分~16時50分)では、トップニュースやVTRのコーナーを放送。第2部(~17時53分)は日本テレビ『news every.』やローカル天気予報を放送。第3部(~19時)は『news every.』の全国ニュースと報道部制作の県内ニュースを放送している。

「ここを観ればわかる」番組に

第1部番組プロデューサーの道場拓哉氏は「番組の入り口である15時48分の放送開始直後から、トップニュースでその日に1番知ってほしい・伝えたい情報をお届けしています」と語る。トップニュースは報道部が担当するが、事案によっては生中継を交えるなど連携して制作することもある。

『新潟一番』は1995年10月、新潟県初の夕方ワイド番組として誕生した。当初は、ニュースはあまり扱わず、旅や料理など気楽に見てもらえるコーナーがメインだった。方針が変わったのは約5年前。大雪や台風などの自然災害による交通規制や運行状況、ライフライン情報や災害への備えなど、視聴者の関心が高い情報を最優先で速く伝えるべき、という課題感から、現在のような形にリニューアルした。

「最近の新型コロナウイルスに関するニュースも、毎日行われる行政の発表の内容を速く、かつ深い詳細まで踏み込んで伝えることに力を入れています」(道場氏)。

老舗の夕方ワイド番組として、安定した人気を誇る同番組。放送開始前後に視聴率の数値が上がることから、県民の視聴習慣の定着率の高さがうかがえる。道場氏は「『新潟一番』を観ておけば1番最初に知りたいことが分かる、そうした認識が、ご支持いただいている理由のひとつだと...

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