ブロガーやライターなど、ウェブの世界で活躍するキーパーソンの頭の中に迫ります。(取材・文/砂流恵介)
6人目のキーパーソン“炎上商法には手を出しません!”「暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ」暇な女子大生さん「暇だから◯◯してみる」のスタイルでヒット記事を連発している“暇な女子大生さん(通称:暇女(ひまじょ))”。最近は、東京都から依頼を受けて伊豆大島の旅レポートを書いたり、英国政府観光庁からイギリス旅行へ招待されたりと、ブロガーとしての活躍の幅を広げています。さらには「ぐるなび」や「ユーキャン」などの媒体で連載を持つまでに。今回は、ウェブで人気を集めるための秘訣や記事の書き方、ライターとの仕事の進め方のコツについて語っていただきました。 |
セルフプロデュースをする
──暇女さんは、普段どういったことに気を付けて記事を書いていますか。
人々に与える印象がポジティブになるように、「炎上商法には手を出さない」「誹謗中傷になることは書かない」といった点に気を付けています。それらをやってしまうと結果的に損をしますからね……。だからといって綺麗ごとばかり並べるわけではなく、例えばマツコ・デラックスさんは毒は吐いてもイメージは悪くなるどころか上がる一方ですよね。ユーモアを含む毒は逆に好感を持ってもらえるので積極的に使っていきたいです。
あとは「世の中に出しているコンテンツは常に誰かに見られているんだ」ということを意識して、ツイートひとつでも慎重に送り出すようにしています。特にアイドルの番組を観ていると、「自分を世の中にどう売っていくか」を考える上でとても参考になります。アイドルはプロデューサーや事務所など様々な人間が考えた「プロモーション戦略」の結晶なので。
文章を商品として売る意識
──文章を読んでもらうために気を付けていることはありますか。
メーカーが商品を、ホテルがサービスを売るように、我々も文章を商品として売っているのだという意識をしなければならないと思います。メーカーやホテルが妥協した商品を売らないように、私も自分の中で何度も推敲した完璧な作品しか人の目に触れさせません。他の人のブログやニュースサイトなどの文章を見ていると雑に書いているんじゃないかと思えるものが多くて。「自分の文章を世の中に発表すること」を軽く見過ぎているなと感じます。
あとは老若男女すべての層に通じる言葉で書くこと。一部の人しか分からない専門用語や ...