新しいアイデアや事業は、社内のコミュニケーションの場から生まれることも少なくない。こうした作用を生み出すスペースを設けている企業のオフィス哲学とは?
社内用の会議室や打ち合わせスペースが集まった9階の「コロプラパーク」。リラックスした空間が広がり、テレビモニターにつないだゲーム機を置くなど遊び心も忘れない。中央には広々としたフリースペースがあり、社員たちが思い思いの場所で談笑する場面も。奥に見えるのは、コロプラの企業キャラクターである巨大な「クマ」。
事業拡大にともない、コロプラは2008年からの6年間で実に5回もの移転を繰り返してきた。今回の移転計画は2014年度に入ってから動き出し、9月には実行されたという異例の早さ。以前と同じ恵比寿ガーデンプレイスビル内でのフロア移転ながら、そのスペースは約2倍に。3年後を見据え、1000人規模のオフィス空間ができあがった。
今回のオフィスは「コロプラ史上、最もクリエイティブなオフィス」(経営企画部 広報・IRグループ グループマネージャー 斉藤久良良さん)と銘打っているように、社員の8割を占めるデザイナー、エンジニアなどクリエイターたちに楽しみながら仕事に取り組んでもらうべく、たくさんの遊び心で満たされている。計3フロアで構成されており、リフレッシュエリアを充実させた「コロプラパーク」(9階)、南国をイメージしたリフレッシュエリア(11階)、一軒家にあるリビングのようなスペースを共存させた執務エリア(10階)と、くつろぎながら働ける環境は何とも贅沢そのもの。
移転プロジェクトのメンバーは取締役副社長の千葉功太郎氏を中心とした4人で構成。メンバーを絞り込むことで、スムーズな意思決定を実現できたという。中でも特徴的であるのが ...