期間限定でオープンした、東京都葛飾区小岩の店舗。1店舗8人の学生で運営し、区内に2店舗同時にオープンさせた。
成長求める学生が次々応募
流通大手のドン・キホーテでは、今年から学生に店舗経営をまるごと任せる「商店経営インターンシップ」をスタートした。陳列や接客はもちろん、商品構成や価格決定、レイアウトまでをすべて学生に任せるという思い切った企画だ。社会人経験のない学生に一店舗の経営を任せるという重いミッションを課し、できるだけ社員がアドバイスせず、自主的に対応策を考えさせることを徹底。学生自らがインターンを通じて成長できるプログラムになっている。
「学生側にも、インターンを“見る目”が養われてきています。優秀な学生は、会社内で説明会をして、グループワークをして……というような、ありきたりなインターンには参加する意味がない、としっかり見抜いていますね」と語るのは、このインターンシップを考案した、リクルーティングマネジメント部の慶村宏雅部長。2016年卒の採用広報や選考期間の後ろ倒しで、今夏の企業のインターンの開催回数は1.5~2倍にも増加したといわれる中、インターンが自分自身の成長につながるのか、有意義な経験ができるのかといった、学生からのこれまで以上に厳しい視線が注がれているのだ。「他の企業のインターンシップの記憶を塗り替えるほど」(慶村氏)、学生にインパクトを残し、優秀な学生と接触するのも狙いの一つ。学生からの反応も上々で、16人の枠に236人の学生が応募。倍率は10倍を超えた。
インターンシップとはいえ、一店舗の経営を任される以上、学生も生半可な気持ちでは臨めない。本気になるあまり ...