大広は6月14日、NFTコンテンツのプロデュースなどを行うmicroverseとともに、NFTのファッションブランド「asitis(アズィティス)」をリリースした。6月は、世界各地で多様な性のあり方を尊重する活動やイベントなどが行われる「プライド月間」。同ブランドは、そのプライド月間に、性のあり方の多様性を見つめなおすため、性表現の自由というテーマに着眼して企画された。
ブランドの第1弾には、ドリアン・ロロブリジーダさんをはじめとする3人のドラァグクィーンをデザイナーに迎え、3つのコレクションアイテムを各1000点限定で販売。今後は、販売点数に応じて、デジタルコミュニティの設置やARアプリケーションを提供するほか、多様な性を持つ人にも貢献できる団体への売上寄付なども予定している。
もともとは、リアルのファッションでジェンダーニュートラルなものを検討していたが、「実社会では、既存の性規範や性的役割に当てはめられてしまう現状に課題を感じていた」と、大広 D2Cビジネス局ビジネスグロースチームの森永貴彦氏。
そこで、仮想社会(メタバース)領域でのチャレンジとして、NFTファッションの企画開発に取り組もうと考えた。大広は同ブランドを通して、男女二元論ではない多様な新しい価値発想を提示したいと考えており、企画趣旨には多くの賛同の声が聞かれているという。また同時に、NFTのニーズも検証したい狙いがある。