<新店舗>
良品計画「無印良品」が小売業日本初となるインド出店
衣料・生活雑貨「無印良品」を運営する良品計画が8月5日、日本の小売業として初めてインドに店舗を開いた。インド1号店は、ムンバイの高級ショッピングモール内。店舗面積は、約200平方メートルと、平均的な無印良品店舗の約3分の1程度と狭いが、衣料や雑貨約2000点を揃える。
良品計画がインド進出を検討し始めたのはインド政府が外資小売り規制を緩和した直後の2012年2月のこと。同社 松崎暁社長は、「1年に1~2店舗を新設し、着実に店舗単位で黒字化していく」と今後に意欲を見せる。9月には南部バンガロールに2号店オープンが決まっている。
インドには自社ブランド品だけを売る「単一ブランド」の外資小売りは全額出資で進出できる。しかし良品計画は、政府規制や輸入の手続き、物流構築などを考慮し、欧米など20弱の海外ブランドの販売を傘下企業で手掛けるインド財閥大手リライアンス・インダストリーズと組み、出資比率は51%にとどめた。
現在、3割~5割の関税がかかるため、インドでの小売価格は日本と比べ平均1.6倍。スペインの「ZARA」など、先行する欧米ブランドとの競争も厳しくなりそうだ。
<新サービス>
「ジーユー」銀座店 無人レジ試験運用を開始
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは8月4日より、「ジーユー」銀座店にて無人レジの試験運用を始めた。
全商品に、無線で商品情報を読み書きできるICタグを付け、レジで即時清算を可能にした。消費者は、機器に商品を投入し、支払いから袋詰めまで済ますことができる。
食品スーパーでは馴染みのでてきたセルフレジだが、ICタグを活用したジーユーの場合は、スーパーマーケットのようにバーコードをスキャナーに当て、読み取らせる必要はない。ボックスにいれた商品すべてを瞬時に読み取ることができる。これにより、清算の時間を大幅に短縮させ、レジの混雑緩和を目指す。
ジーユーは、これまで神奈川県の店舗などで同サービスを試験運用してきたが、売り上げの大きい銀座店に無人レジ約20台を導入し、効果を検証。今後の本格導入の可否判断につなげるようだ。なお、免税などに対応する有人レジも残した。
無人レジの導入により、店舗側は接客を手厚く行えるほか、従来のPOSレジでは対応できなかった消費者の行動を捉えることも可能になるといったメリットもある。今後は雇用問題が浮上しそうだ。
<業界動向>
創業から89周年 セブン-イレブンの店舗数が世界で6万店突破
セブン-イレブン・ジャパンは2016年7月末現在で、セブン-イレブンの世界の店舗数が6万店舗を突破したと発表。
1927年にアメリカで創業して以来 …