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アメリカ現地レポート 顧客・市場へのアプローチ戦略

イノベーション投資に意欲を見せる米小売業

藤原栄子

常に最先端のプロモーションが行われ、世界から注目されているアメリカ。そこでいまヒットしている・話題になっている商品や店舗は、どんなプロモーション戦略の基で行われ、どんな工夫がなされているのか。消費者に受け入れられている理由を、現地から毎月レポートする。

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ウェストフィールドのラボによるプロジェクト「BESPOKE」 
このプロジェクトに参加したいコワーキングスペースを活用したい人はメンバーシッププラン(1日35ドル、1カ月305ドル~)が用意されており、オンラインで申し込める。30人から1200人までのイベントが開催できるスペースや、タッチスクリーン、ビデオウォール、ベータテストが実施できるスペースも用意されている。

2015年3月16日から3日間、ショッパーマーケティングに携わるエグゼクティブが一堂に集まるカンファレンスがシカゴ郊外で開催された。

カンファレンスにはコカ・コーラ、クラフト、ケロッグ、P&Gなどのブランドやターゲット、ウォルグリーン、CVS、セーフウェイ、ウォルマートなどのリテーラーのショッパーマーケティング担当者が数多く参加し、彼らをサポートするマーケティングエージェンシーやソリューション提供企業のエグゼクティブも多数参加していた。

カンファレンス初日には、今話題のオムニチャネルショッパーをテーマとするシンポジウムが開かれ、翌2日間はショッパーインサイトやソーシャル&モバイル戦略、デジタルソリューションなど、各テーマに分かれたセミナーがあり、各企業のケーススタディや2015年の取り組み、などについて詳細情報が紹介された。

今回のサミットで紹介された最新事例や新しい取り組み、それに関連する最近の米国マーケティング事情について、今号と次号で紹介していきたいと思う。まずはオムニチャネルショッパーの未来をテーマに開かれたシンポジウムから、注目トピックスを取り上げてみた。

オムニチャネルの要 モバイルアプリ

世界最大の売り上げを誇るウォルマートは、テクノロジー・イノベーション・センターを米国で最初に開設したリテーラーであることはあまり知られていない。

同社は2000年にショッピングサーチエンジンのKosmixを買収した後、翌11年に@WalmartLabsと呼ばれる研究所をカリフォルニア州サンブルノに開設した。そして、開設後の数年間に1000人を新たに雇用し、ラボで働く総人数は3500人を超える。また、これまでに買収したテクノロジー関連のスタートアップ企業は14社となっている。

同ラボでの開発されたショッピングツールには、セービングキャッチャー(『販促会議』2015年2月号で紹介)や、商品を提供するサプライヤーのために、ターゲティングや買い付けの最適化を可能にした広告プラットフォーム「Walmart Exchange(WMX)」が含まれる。

ラボで開発されたショッピングツールのひとつ“Search my store”(商品の詳細情報が入手でき、商品の売り場も特定、さらにオンラインで購入することもできるモバイルアプリ)は9カ月という短期間で開発され …

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