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アメリカ現地レポート 顧客・市場へのアプローチ戦略

ショッパーマーケティングのパイオニア ターゲット社のオムニチャネル戦略

藤原栄子

常に最先端のプロモーションが行われ、世界から注目されているアメリカ。そこでいまヒットしている・話題になっている商品や店舗は、どんなプロモーション戦略の基で行われ、どんな工夫がなされているのか。消費者に受け入れられている理由を、現地から毎月レポートする。

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10個までクーポン保存
スマートフォンアプリの「cartwheel」は、一つのバーコードで10個までのクーポン特典を選択して保存できるアプリ。クーポンを使った回数によってバッジがもらえる。また、クーポンを使用していくら節約できたか、を確認することもできる。

顧客の期待を超えるサービス
その提供手法をターゲット社に学ぶ

米国小売業界の中でショッパーマーケティングのパイオニアとして知られるターゲット社が、「デジタル」の世界に飛び込んだのは1994年。その後、eコマース、ソーシャルメディア、mコマース(モバイルコマース)など、猛スピードで変化するデジタル時代のトレンドを先取りしながら、常に他企業よりも一歩先をいく同社のオムニチャネル戦略とはどんなものだろうか?

今回は、ターゲット社の本拠地があるミネアポリスで開催されたショッパーマーケティングEXPOで語られた、同社の取り組みをレポートしたいと思う。

ターゲット社は、5年先、10年先を見すえながら、価格や利便性における顧客の満足を確保しつつ、感動や心地よい驚きを感じてもらえるような、ユニークな体験を顧客に提供するためのオン&オフラインのサービスの実現を目指すとしている。

今年に入って同社は、新たなブランドプロミス「Expect more, Pay less」を掲げ、さまざまな取り組みを始めた。

ターゲット社が昨年夏より限定店舗でテストを続けてきた…

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