日本の外国人旅行者受入数は世界で33位。訪日観光客向けの対応は、まだ始まったばかりです。外国からのお客さまをどのように「おもてなし」すればいいのか。自分が旅行者になったときの「トラブル」や「もどかしさ」をヒントにすれば、その解決策が見えてきそうです。
オランダのスキポール空港。帰国便の出発間際、税金還付手続きに追われます。「還付所はこの階ではないの?」ようやく見つけたものの、そこには行列が。「どの列に並んだらいいの?」「どの位時間がかかるのかな?」迫る出発時間。「もっと分かりやすく案内してほしいな」とぼやきながら、時計とにらめっこしています。
ある日のパリのデパート。安くて良いものがたくさん。しかも免税店。「でもいっぱい買っちゃったら持ち運びできるかな?」「オペラ座にもルーヴル美術館にも寄りたいし。荷物は預けられるかな?でも、置きにホテルに戻ったら予約したディナーに間に合わない」。慣れない場所ではこんなことにも不安がいっぱい。
フランクフルトで、遅目のランチ。「タルタルステーキって何?」ドイツ語だから分かりません。分からないけど頼んでみました。美味しかったので結果オーライ。でも、もしアレルギーとか、苦手なものが入っていたら。メニュー選びも冒険です。
─これらはすべて、私の実体験です。けれどこうしたトラブルも、もどかしさも、今や、スマートフォンと自動認識技術、自動翻訳がそろえば、そのほとんどが解決可能です。情報が欲しければ、スマホを二次元コードにかざして、母国語で取得。荷物を登録しておけば、自動的に空港やお店から、ホテルに届く。さらに進んで、迷子や荷物の紛失の防止も、技術的には可能になってきています。
旅に不安はつきものですが点