免税店のラオックスは、外国人旅行者に分かりやすいサービス、品ぞろえ、演出で集客を図る。2013年11月に開業した旗艦店「ラオックス銀座本店」は、目標年商30億を大幅に上回るペースで成長を遂げている。
ラオックス 銀座本店の様子。外装は、日本の伝統色の朱漆と漆黒を基調とした「和モダン」なデザインが施され、外国人観光客に分かりやすく「日本らしさ」を伝えている。
コンシェルジュがお出迎え
銀座の大通り沿いにある真っ赤なファサードの店舗。総合免税店のラオックス銀座本店だ。ラオックスと聞くと家電量販店のイメージを思い浮かべるかもしれないが、2009年に訪日外国人向けの免税店にビジネスを方向転換。訪日客向けの品ぞろえにし、今では北海道から沖縄まで合計17店舗を展開、業績を伸ばしている。
ラオックスへの来店客の中で最も多いのは中国人で、最近では個人客の割合が増えつつある。次に多いのは東南アジアからの訪日客。ビザ緩和の影響もあり来店客数が伸びており、伸び率で言えば中国客よりも大きい。
そんな免税店・ラオックスの店舗で力を入れるのは「おもてなし」のサービス。
銀座本店では着物を着用したコンシェルジュを置き、来店客を出迎える。コンシェルジュは5人いて、店内案内はもちろん、銀座エリアの飲食店やブランドショップの案内などもする。ホテルのコンシェルジュのようなサービスを目指しているという。
外国人が欲しい品を全て揃える
和の空間でおもてなし
「メイド・イン・ジャパン」を中心とした商品を取りそろえており、南部鉄器は人気商品の一つ。数百万円の商品も売れていく。店内はいろりを設置し、お茶を入れ顧客をもてなしている。
ラオックスでは、店舗面積が大きい総合店と専門店の2種類の免税店を展開しているが ...