米旅行誌『トラベル・アンド・レジャー』による読者投票の人気都市ランキングで1位に選ばれた京都市。訪日客向けの情報発信を強化する同市は、観光サイトをリニューアル。口コミを参照したり、宿泊・体験・食事・買い物の予約ができたりする仕組みを整えた。

「Kyoto Official Travel Guide」。サイト内には「Plan your visit」「Things to do」「Shrines&Temples」「FoodCuluture」「Traveller Kit」のカテゴリを設けた。免税店の情報やKYOTO Wi-Fiなど、市では縦割りのセクションが担う事業も横串を通し、旅行者目線のコンテンツを目指した。
行政と事業者の連携を強固にし集客の大きな力に
旅行者にとってウェブは大きな情報収集源。しかし行政が手がける観光サイトは、行政が伝えたい情報のみで構成されがちだ。2007年に開設した京都観光サイト「Kyoto Official Travel Guide」も同様だったが、2014年11月に全面リニューアル。旅行者目線のアイデアを盛り込んだ。
「パンフレットの内容をそのまま載せるのではなく、比較検討でき、予約も含めた動線が引いてある、旅行者目線に立ったサイトづくりを追求しました」。リニューアルの指揮をとった京都文化交流コンベンションビューローの赤星周平部長は、構想段階から利用者のニーズを汲み上げ、解決できる一気通貫のサイトを目指した。スマートフォンやタブレットなどのマルチデバイスへの対応をはじめ、国内の自治体最多となる13言語への対応もそのひとつだ。
注力したのは ...