タクシー広告は時代の写し鏡 大きなうねりの中でいま「広告」にできること
数々のヒット作品を世に送り出してきた演出家・映画監督の堤幸彦氏。近年では地域振興プロジェクトを手がけたり、クラウドファンディングやNFTを取り入れた映像制作を行うなど、ものづくりを通じた新たなビジネスのあり方を追求してきた。同氏は今の「広告」をどのように見ているのか、話を聞いた。
おかげさまで月刊『宣伝会議』は、本号を持ちまして創刊70周年を迎えます。弊誌は「広告業界誌」ではなく、広告主も広告業も双方が対象となる、広告・マーケティングの「専門誌」であるという矜持を持って、70年にわたり月刊誌の刊行を継続してきました。広告・マーケティングにかかわる多種多様な事例も手法もすぐに入手が可能な現在のメディア環境のなかで、『宣伝会議』が広告界の皆様に対して、提供できる価値は、何なのか。70年の節目を前に編集部一同、考えを巡らせました。すぐに答えを出せる問いではないですが、専門誌である月刊『宣伝会議』としては、マーケティングやコミュニケーション産業、クリエイティブ産業に携わる方々にとって、社会における仕事の存在意義を再確認していただける存在であり続けたいと考えています。そんな想いを込めて、企画したのが今回の特集です。広告産業が今、どのようにトランスフォーメーションしようとしているのか。特集をお読みいただくと、その変革の行く末が見えてくると思いますし、見た目のあり様が変わっても、変わることのない、この産業の社会における存在意義も導き出していただけるのではないかと思います。
数々のヒット作品を世に送り出してきた演出家・映画監督の堤幸彦氏。近年では地域振興プロジェクトを手がけたり、クラウドファンディングやNFTを取り入れた映像制作を行うなど、ものづくりを通じた新たなビジネスのあり方を追求してきた。同氏は今の「広告」をどのように見ているのか、話を聞いた。
1984年に出版され、日本における電通の存在意義を鋭く切り取ってみせた著書『電通』(朝日新聞出版刊)。当時、ジャーナリストの田原総一朗氏が書いた同書に刺激を受け、電通に入社したという社員もいたという。そんな田原氏は自らが長年主戦場にしてきたテレビ業界の趨勢と、目まぐるしい変化に翻弄される広告業界を今どのように見ているのか。4月に90歳となる今も、現役で活躍する同氏に話を聞いた。
グローバルで見てもコンサルティング会社や大手プラットフォーマーなどが新たに広告ビジネス領域に参入し、競合環境は厳しくなるばかりだ。この環境で、総合広告会社出自の企業はどのような戦略で強みを発揮すべきなのだろうか。複数の企業で広告ビジネスに携わってきたADKホールディングス・代表取締役社長の大山俊哉氏に聞いた。
マーケティングの打ち手が多様化する中、コミュニケーションのプロフェッショナルである広告業界に求められる役割もより、経営の川上の領域へと移り変わりつつある。博報堂DYグループは、こうした状況をどのように見つめ、どのようなビジネス構想を描いているのか。博報堂DYホールディングス代表取締役社長 水島正幸氏に話を聞いた。
マーケティング活動が多様化する中、コミュニケーションのプロフェッショナルである広告業界に求められる役割も大きく変わっている。国内最大手の電通グループは、こうした状況をどのように見つめ、どのようなビジネス構想を描いているのか。2024年1月よりdentsu Japan CEO兼 電通 代表取締役 社長執行役員に就任した佐野傑氏に話を聞いた。
おかげさまで、4月1日発売号で70周年を迎えた月刊『宣伝会議』。70年にわたり、積み重ねてきた991号の歴史を特集タイトルで振り返ります。その時々の日本の経済環境や消費トレンドを反映した、70年分の特集タイトル。自分の生まれた年、社会人になった年などに着目してタイトルを追っていただくと、タイトルを通じて当時の社会事象も振り返っていただけると思います。