コレクション展Ⅲ 特集 磯崎新 「還元」シリーズ
2022年12月に逝去した建築家・磯崎新。大分県大分市に生まれ、九州との縁が深く「北九州市立美術館」「北九州市立中央図書館」「西日本総合展示場」「北九州国際会議場」など、さまざまな九州の建物を設計した。今回はその功績のもと、コレクション展Ⅲを開催。2023年度に新たに収蔵した「還元」シリーズ12点を特集展示する。あわせて、開化絵に描かれた擬洋風建築など、建築をめぐる所蔵作品を紹介する。
コレクション展Ⅲ 特集 磯崎新 「還元」シリーズ | |
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北九州市立美術館 |
図書館の図書館展
東京都立中央図書館の開館50周年を記念した、図書館による図書館好きのための展覧会。「図書館の図書館」として、東京都内の公立図書館に本を貸し出す同館。その具体的な取り組みのほか、都内の図書館への協力サービスを解説する。また、50年の世相を映すベストセラーとともに都立中央図書館の50年間の歴史も振り返るだけでなく、東京都内にある数多くの楽しい図書館も紹介。本好き、図書館好きにとっては見逃せない展覧会だ。
図書館の図書館展 | |
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東京都立中央図書館 |
高畑勲展
1960年代から日本のアニメーションをけん引し続けた高畑勲(1935-2018)。『アルプスの少女ハイジ』や『火垂るの墓』、『かぐや姫の物語』などの監督・演出を務め、それまで映画化は不可能とされてきた題材や新しい表現に次々と挑戦し、国内外の制作者にも大きな影響を与えた。本展では宮崎駿や大塚康生、小田部羊一など、初期から高畑作品を支えたスタッフによる絵コンテやレイアウト、原画、背景画とともに、高畑直筆の制作ノートや企画書、音楽設定などを展示する。1300件超の作品や資料を通じて名作アニメーション誕生の裏側や、多面的な作品世界の秘密に迫ることができる。
高畑勲展 | |
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静岡市美術館 |
決定版! 女性画家たちの大阪
約百年前の大阪で活躍した、多くの女性日本画家たち。大正の幕開けとなった1912年に島成園が20歳で文展に入選すると、その成功に触発された木谷千種や生田花朝なども官展に入選を重ねる。南画においては、河邊青蘭や融紅鸞などが実力を発揮した。成功を収めた彼女たちは、自らの画業を追求するだけでなく、後進を育成するための画塾を開く。その門下生たちも続々と公募展や塾展に挑み、大阪の女性画家の裾野はさらに広がっていった。本展では、全国的にも注目を集めた、50名を超える近代大阪の女性日本画家たちの約150点の作品を紹介する。画家として社会的な成功を夢見た女性たちの画業だけでなく、それを育んだ大阪の文化的な土壌についても触れることができる展覧会。
決定版! 女性画家たちの大阪 | |
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大阪中之島美術館4階展示室 |
明治のメディア王 小川一眞と写真製版
写真師・小川一眞を中心に、写真製版が印刷に起こした変化、近代日本における視覚メディアの発展と視覚文化の形成に与えた影響を探る展覧会。写真が社会に広まっていった明治期に活躍した写真師・小川一眞(1860~1929)は、写真製版によって数多くの印刷物を制作・出版した。写真製版とは、写真技術を応用して、ネガとポジの原理を基に印刷の版をつくる方法だ。日本では…