須藤玲子 NUNOの布づくり
2019年に香港のミュージアム「CHAT」で企画・開催された、テキスタイルデザイナーの須藤玲子と、須藤が率いる「NUNO」の活動を紹介する展覧会が待望の日本上陸。本展では、日本各地の職人、工場との協働作業や、素材の可能性を広げる取り組みに注目する。普段は見ることのできないテキスタイルの制作過程を、音と映像を交えたインスタレーションを用いて紹介。また、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の現代美術ギャラリーの空間を活かし、近年精力的に取り組む大型インスタレーションも展示する。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
10月8日~ 12月10日
月曜、10月10日休館(10月9日は開館)
お問い合わせ→ 0877-24-7755
「遠距離現在 Universal /Remote」
社会の在り方、その中の私たちの暮らしや労働など、さまざまな事象を現代美術を通して考察する展覧会。全世界規模の「Pan-」と、非対面の遠隔操作「リモート」の二つの視点から、グローバル資本主義や社会のデジタル化といった従来のテーマを新たに捉え直す。過剰な監視システムや精密なテクノロジーのもたらす滑稽さ、その中で生きる人間の深い孤独を感じさせる作品群を通じて、ポストコロナ時代の世界と真摯に向き合うことができるだろう。
熊本市現代美術館
10月7日~ 12月17日
火曜休館
お問い合わせ→ 096-278-7500
創作において自由なる競創―19、20世紀の芸術家とポスター
19 世紀に興隆したポスターに新しい表現の可能性を見いだした芸術家たち。彼らは互いに競うように、印象深く、想像力豊かで、時に遊び心のある作品を創り出した。さらに20 世紀半ばには、高い技術と芸術性をあわせ持つ印刷所・ムルロ工房が、美術館や画廊の展覧会ポスター制作を担う。それにより、芸術と広告の領域の融合はより一層進む。この展覧会では、約160点の作品により、シェレ、ミュシャ、ビアズリーら19 世紀の先駆者たちの試み、シャガール、マティス、ピカソ、ミロ、ダリら20 世紀の巨匠によるポスター芸術の確立と、戦後の展開をたどる。
群馬県立近代美術館
開催中、11月12日まで
月曜、10月10日休館(10月9日は開館)
お問い合わせ→ 027-346-5560
入るかな? はみ出ちゃった。~宮本佳明 建築団地
兵庫県宝塚市ゆかりのアーティストを紹介する「Made in Takarazuka」シリーズ第四弾として、宝塚を拠点に国内外で活躍する建築家・宮本佳明の展覧会を開催。住宅、寺院、美容室、モニュメントなど多岐にわたる建築物を設計してきた宮本は、「建築とは記憶の器である」という考えに基づき、設計を行ってきた。たとえば宝塚市内、武庫川の右岸側に位置する宮本の事務所は、「ゼンカイ」ハウスと名づけられて「震災の記憶」をとどめている。本展では、そうした建築作品群のそれぞれ一部分を原寸大の模型で紹介する。
宝塚市立文化芸術センター
開催中、10月22日まで
水曜休館
お問い合わせ→ 0797-62-6800