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DIRECTOR'S WORKS

「登場感」と「リアリティ」を重視、松屋 「みんなの!マツベンサンバ」篇

渋江修平

気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、松屋の10年ぶりのCM「みんなの!マツベンサンバ」篇だ。

絵コンテ。

「登場感」と「リアリティ」を重視

「オーレ~~オ~レ~~(ジャカジャカジャン!)マツベンサンバ~♪」と、「マツケン」ならぬ「マツベン」サンバを踊りながら坂を上ってくる松平健さん。その手には、松弁(松屋のお弁当)が。どうやら松弁をテイクアウトし、踊ってしまうほど嬉しい様子だ。坂を上るにつれて、松平さんの後ろには同じく松弁を手にした小学生やシニアカーに乗ったおばあちゃん、さらにバスツアーの御一行、ラグビー選手、ドローンにヘリコプターまで……が続いていたことが明らかに。人々が松弁をテイクアウトし、楽しみに帰る様子をにぎやかに描いた。

松屋がテレビCMを放映するのは、10年ぶり。今回のCMはオンライン弁当予約サービス「松弁ネット」を使用することで、待たずに「松弁」をテイクアウトできることを訴求するものだ。演出は渋江修平さん。「企画の時点で、松弁をテイクアウトしてワクワクしながら帰る人々を描くこと、松平健さんを起用して“マツベンサンバ”をやることなど、基本の要素は決まっていました。

演出の際に大切にしたのは、10年ぶりのCMのため登場感を出すことと...

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