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昼下がりの不思議な会話劇 FJネクスト「尾野さんと『天気』」篇

田中嗣久

気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、「ガーラマンション」シリーズを展開する不動産会社 FJネクストの新CMだ。

田中さんが描いた絵コンテ。

昼下がりの不思議な会話劇

短調のちょっと不穏なピアノのメロディからCMは始まる。舞台は音楽に反して、青々とした空の下、昼下がりの公園。滑り台のてっぺんに座る尾野真千子さんに、くたびれた男性が「僕の人生は土砂降りです」とぼやく。「部屋好きなら人生快晴」と前向きに応える尾野さんに、「お気楽ですね」とやさぐれる男性。尾野さんが冷めた目で見下ろした瞬間、「ガーラマンション」が映し出される。「けっ」とでも言いたそうな尾野さんの「雨降らしたろか」という一言でCMは締めくくられる。

演出をしたのは、田中嗣久監督。「企画からこういう内容でした。最近の広告は商品に対して丁寧で、ともすれば説明的すぎるものが増えている気がしていたんですけど、今回の企画は導入から『なんだこのCMは?』という違和感で進めて、唐突に商品が出てくるというつくり。結果的に商品を強く印象付けられます。今こういうCMがぽっと流れると目立つのではと思いました」。同時に、意識したのは...

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