気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、HRC「VIAGEビューティアップナイトブラ」の新CMシリーズだ。
映画の方法で撮影したCM
いつかどこかの夜、お風呂に入る2人の女性。向かい合って座り、リアルなおっぱい談議に花が咲く。「仰向けで寝るとさ、おっぱい横に流れるじゃん」「ああ、おっぱい?」「右と左に離れてくのよ~」「あらま」。これはHRC「VIAGEビューティアップナイトブラ」の新CM「おっぱいの話?」篇、「ベストポジション。」篇のワンシーン。このほかにWebで公開されている15秒の「さわる?」篇、「いつか結婚しようね。」篇、「10年後のこと。」篇もある。
演出をしたのは、今回が初のテレビCM監督作となった今泉力哉さん。「CDの坂本美慧さんが書いた『ゼクシィ』のコピーが、ここ数年でかなり記憶に残っていて。そんな繊細な言葉を扱う方とご一緒できるならぜひ、とお受けしました」。事前の段階で、2人の女性がお風呂で話すのはなんとなく決まっていたが、演出の詳細は固まりきっていない状態。「一緒につくっていけたのが良かった」と今泉さんは振り返る。
演出は映画と同じ方法論で、カットごとの細切れではなくシーンを通しで撮影した。「それが役者の魅力が一番出ると思っているんです。飯豊まりえさんと佐藤玲さんにのびのびと演じてもらいました。説明的な台詞も、想像以上に表情と流れが相まって...