冬の風物詩を盛り上げる 岡田園長のアクスタ登場
京阪電気鉄道が運営する、大阪・枚方にある遊園地「ひらかたパーク」といえば、季節ごとに展開されるユニークな広告が有名だ。今冬はイルミネーション「光の遊園地」を2024年11月から2025年4月にかけて開催しており、「超ひらパー兄さん」であり園長を務める、岡田准一のアクリルスタンドの販売も開始した。
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東京 銀座の地で長く愛されてきた資生堂パーラーの洋菓子シリーズが全面リニューアルを果たした。リニューアルを担当したのは仲條正義さん。実に25年ぶりのリニューアルとなる。
01 リニューアル後のパッケージ。各商品のパッケージは、内容に合わせ、一目見て中味がわかりやすいデザインになっている。それぞれのお菓子に個性は持たせつつ、白地に赤・青のストライプというゆるやかな共通項を持たせることで統一感を出した。新しい包装紙(左奥)は、昔のスタイルの唐草文様をベースにしている。レトロでありながら華やか。ハンディバッグ(中央奥)は以前のデザインを踏襲しつつ、金だった「S」と縦のラインを白と黒の組み合わせに変更し、力強く明るいイメージに。
1990年以来、明るいブルー地とゴールドの組みあわせで時代の先を行くイメージを作り上げてきた資生堂パーラーの洋菓子シリーズ。このたび、25年の年月を経て、味わいと共にパッケージデザインが一新された。包装紙やハンディバッグもリニューアルした。デザインを担当したのは、1990年当時のリニューアルデザインを手がけた仲條正義さん本人だ。実は当時仲條さんと共にリニューアルを担当したのが、現在の資生堂パーラー 代表取締役社長の鈴木真さんだった。お菓子の中身も含めて全面刷新するこのタイミングでまた仲條さんにお願いしたい、という鈴木社長自らの希望で、25年ぶり2回目のリニューアルを仲條さんが手がけることになった。
テーマは「銀座アヴァンギャルド」。このテーマについて仲條さんは「『アヴァンギャルド』という言葉は壊して新しくするという意味合いがある一方で、『ロシアアヴァンギャルド』という言葉が連想され、少しレトロで懐かしい感じもある。その両方を込めたデザイン」と話す。子どもの頃から銀座で多くの時間を過ごしてきた仲條さんにとって、銀座こそが東京らしさを体現した街。資生堂パーラーも、銀座に深く根を下ろし共に生きてきた企業。新しいデザインでは、銀座の街に敬意を払い、昔ながらの銀座のイメージや、銀座への思い入れや憧れといったものを表現した。
リニューアルに際し、資生堂パーラーのロゴ自体は変えず、枠をつけて少しレトロなイメージを強調。ハンディバッグは基本のデザインを踏襲しつつ、金だった「S」と縦のラインを白と黒の組み合わせに変更した。「昔は食品にブルーを使うのはタブーで、当時は派手なデザインでした。だから抑えるのに金を使ったんです」(仲條さん)。白と黒で力強く明るく印象的に。時代の感覚を取り入れ、デザインを変更した部分だ。
包装紙の唐草文様は、1920年代に資生堂で活躍していた沢令花さんのデザインを踏襲。ビアズリーからインスピレーションを受けたという昔の唐草文様のスタイルだ。レトロでありながら華やか。人に贈り物をする楽しさ、ワクワク感を感じさせるデザインとなった。
一つひとつの商品のパッケージには、中身と連続した個性を持たせている。例えばチーズケーキはチーズから連想して牛。ブランデーケーキのパッケージにはブランデーの樽のイラストといった具合だ。リニューアルに際して、洋酒×チョコレートのスイーツ「キャレドゥ」など新商品もいくつか加わっている。「新しい少しとがった個性を持つ商品を加え、これまでの商品も味や原料を見直しています。老若男女、世界中のお客さまの心をつかみ、100年先まで愛していただけるラインナップを揃えられたと思います」と資生堂パーラー 商品企画部 商品開発課長の 新田里子さんは話す。白地をベースとしたデザインになり、店頭の陳列のイメージも明るく、若々しくなった。
「25年経って、また声をかけてもらえるのは大変嬉しいこと」と仲條さん。これから国内外に銀座のイメージを発信していく、新しい“顔”の誕生となった。