「がんばる母さんやめました」自分らしさを探る「卒母」の考え方
『卒母のためにやってみた50のこと』(大和書房)という本に出会い、ページを繰り出したら止まらない。手書きの文字とイラストで構成されているたたずまいもユニーク――著者でありグラフィックデザイナーの田中千絵さんに話を聞いた。
デザインプロジェクトの現在
「面白い場を作ること」と「新しい関係を作ること」を目的にした空間が、東京・青山にある「未来研サロン WORK WORK SHOP」。ここで、コクヨファニチャーと建築デザインチームKEIKO+MANABUがコラボし、「WORK WORK CHAIR」という新しい椅子が製品化された。
01~03 9月24日~10月7日に銀座三越にスペースを設けて、特別仕様の事務用回転椅子「WORK WORK CHAIR(ワーク ワーク チェアー)」を販売した。この椅子は1966年から製造販売している同社の家具の原型といえる事務用回転椅子をベースに、張り地をオリジナル柄で仕上げたもの。
今年初め、「未来研サロン WORK WORK SHOP(以下、ワークワークショップ)」のオリジナル家具を作るため、コクヨファニチャー(以下、コクヨ)とKEIKO+MANABU(以下、ケイコ+マナブ)が協業したのが、そもそもの始まりだった。「ワークワークショップ」は、「はたらくに、わくわくを!」というコンセプトのもと、企業が気軽に新しい試みを行える場であり、未来へ向けた働き方を考えることがテーマのひとつ。両者の協業は、オフィス家具の新しい方向づけも目的のひとつだった。「未来に向けた働き方を想定した」とケイコ+マナブ。コクヨファニチャーからは、スペースソリューション本部部長の新居臨さん、同じくグループリーダーの鹿野喜司さん、市場開発部の泉智子さんが参加して、プロジェクトはスタートした。「品川にあるショールームに、ケイコ+マナブさんが来てくれた時、過去のアーカイブを一緒に見て回った」と鹿野さん。ケイコ+マナブは、アーカイブにあった事務机やパイプ椅子、ロッカーなどを見て、「その時代に必然性があって生まれたものが、今という時代にそぐわなくなっている。バージョンアップすることで、場に楽しさをもたらすのでは」ととらえ、既存の商品に新しい素材使いをするプランを提案した。
原型となったのは ...