新しいクリエイターの才能を生み出す教育現場では、どのようなことが行われているのだろうか。クリエイティブ・ゼミ訪問の第3回目は、産学連携で未来の京都観光を提案している、京都精華大学のセイカビジュアル未来プロジェクトを紹介する。
京都精華大学は、今年度より産学連携で「セイカビジュアル未来プロジェクト」に取り組んでいる。これはデザイン学部ビジュアルデザイン学科デジタルクリエイションコース教員の森原規行先生と、チームラボの椎谷ハレオさんの呼びかけで集まった有志の学生たちで構成される自主ゼミ。4月から参加し、プロジェクトを運営するコアメンバー5名のほか、授業で課題やアイデア出しに取り組んだサポートメンバー約100名が関わる。活動内容は「2020年、グローバルな京都の旅をデザインする」をテーマに、ウェアラブルデバイスを活用したコミュニケーションツールや、トヨタメディアサービスと共同で、よりスマートな京都観光ができるナビゲーションツールの開発など。
森原先生はこの9年間、広告制作会社のクリエイティブディレクターから、大手企業の開発チームやファッションデザイナーまで ...